2018年8月17日金曜日

2歳の誕生日はどこで何をしていた?

じいちゃんが孫二人をつれて海に行く途中、1歳の孫が家に帰ると云って引き返した。じいちゃんはしばらく様子を見ていたが、これなら家に帰りつくだろうと海に向かった。
しばらくして母親が子供たちのいる海に向かった。そして1歳の理稀(よしき)君がいないのでどこへ行ったのか聞いた。家に行ったよ、来なかったよ、ということで大騒ぎになった。5日前の12日の出来事である。


警察、消防、地元の人たちが懸命に捜索したが見つからなかった。翌13日は誕生日を迎えて2歳になったのだが依然として不明。じいちゃんはどれほど悔やんだだろう。恐らく一睡もできなかったのではないか。14日も懸命の捜索をしたが見つけ出すことができなかった。ニュースでそんな状況を聞き、「誘拐された」の感を深く持った。


翌15日、78歳の尾畠春夫さんが九州からボランティアとして捜索活動に駆け付けた。
捜索隊には思いもよらない山に向かった。「子供の習性として上へ上へといく」と云って山に入って「よしき君」と大声で呼びながら20分後、「おいちゃん、ここ」と叫んだ理稀君を発見した。
九州でも行方不明になった2歳の女児を見つけたノウハウが生かされたという。

それにしても沢の石の上に腰かけていたというが、衰弱していなかったのが不思議である。
直射日光が遮られた森の中、ちょろちょろ流れる水をすくって飲んだのだろうか。そんな環境が幸いしたのだろう。しかし3日3晩どうしていたのだろう。怖くて泣いたのだろうなぁ。気温が下がらなくて幸いしたのだろう。
正に奇跡的な救出劇であった。

お風呂にどうぞと勧めたが
65歳まで魚屋さんだったという。魚屋を辞めて世のためになることは何でもしたいとボランティア活動を始めたのだという

人命救助の表彰状が授与された
東北大震災のボランティア活動で、あるおばあちゃんを励ましたという。そのおばあちゃんとは今も交流が続いているという。
行動の原動力になっているある言葉があるのだという。


「かけた情けは水に流せ 受けた恩は石に刻め」
何という徹底したボランティア精神、あんたは偉い!

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