2019年6月30日日曜日

小学生のプログラミング教育は来年度からだが

昨日(29日)、ジョイナス金沢というところで小学生がロボットを動かすプログラミングの腕を競ったという。
文科省が昨年、小学生にプログラミング教育を導入すると発表して、「へぇー、小学生がそんなことできるんかなぁ」と驚いたり感心したりした。

小学生らがロボットのプログラミングの腕前を競う「2019オリガミチャレンジカップ」が二十九日、金沢市東蚊爪町のフットサル場「ジョイナス金沢」で開かれた。
市内でプログラミング教室「ロボ団金沢駅西校」を運営する、かほく市宇野気の合同会社「Origami(オリガミ)」が主催。同校を含め、県内三つのプログラミング教室で学ぶ小学生らを中心に十八チーム三十五人が参加した。
プログラミングしたロボットが走る様子を見守る子どもら=金沢市東蚊爪町で
難易度別の「ミドル」「エキスパート」の二部門に分かれ、各自がコンピューターでプログラミングした自走式のロボットを使い、指定のコースを走るタイムを競った。子どもたちはラインに沿って進むロボットに声援を送ったり、コースから外れると「あー」とため息を漏らしたりした。

プログラミングを学び始めて一年ほどという能美市寺井中学校一年の横江和昌さん(13)は「初めての大会。プログラミングしたロボットを自由自在に動かせることが楽しい」と話していた。 

時代は変わったもんだと痛感することしきりである。昭和36年の話になるが、職員の前段階である試用員だった頃に、鉄道学園三島分教所で教育を受けていた際に本社見学があった。見学場所は国鉄が最新鋭のコンピューターを導入したというのでそれを見に行ったのである。初任給1万円の頃だったが、そのコンピュータはIBM製の3千万円。まだ半導体はなく真空管だったので、熱を発するため冷房完備の室内に鎮座していた。図体はでかく1台が畳1枚の大きさ。それが2台稼働していた。

映写機のフィルムドラムより大きめのリールが不規則に回転していた。
隣室では40人ほどの女性軍団がキーパンチャーとして忙しそうに作業をしていた。
穴を明けたカードは機械に読ませてコンピュータに送る。
このコンピュータ導入により国鉄で消費される資材調達処理が著しく効率化したと説明があった。
だが当時のコンピュータの性能は現在の自分が使用しているパソコンの処理能力より遥かに小さいのだという。

さて、2020年度からの小学校プログラミング教育の全面実施に向けて、文部科学省では、
 ・「小学校プログラミング教育の手引(第一版)」の作成(平成30年3月)
 ・「小学校を中心としたプログラミング教育ポータル」※を通じた実践事例の発信 などの支援策を実施。 
○ 一方で、手引等を踏まえ、先行的にプログラミング教育の実践に取り組む学校 や教育委員会も増えてきており、これらを通じて、手引における説明の充実や指 導例の追加を行うことが望ましい点も明らかになってきた。 
○ このため、説明の充実や指導例の追加などを行うため同手引の改訂を行い「小 学校プログラミング教育の手引(第二版)」として公表することで、全国の小学 校における円滑なプログラミング教育の実施を支援するもの。 ※文部科学省、総務省、経済産業省が連携して、教育・IT関連企業・団体等 とともに設立した「未来の学びコンソーシアム」が運営するWebサイト

上の写真は東京霞が関ビルで開催された小学生のプログラミング教室だという。
コボルとかフォートランとかいうのを30年ほど前にほんのちょっとだけかじったことがあるにはあるが、どういうわけか「サブルーチン」という言葉だけは忘れていない。
やはり若い頭脳は違うんだなぁとため息が出る歳になっちゃった。



2019年6月29日土曜日

9秒台記録を期待した観客で陸上競技場が満席!

昨夜、福岡・福岡市博多の森陸上競技場で行われた、第103回日本陸上競技選手権大会の男子100メートル決勝は、素晴らしい選手たちがどんな力走を見せてくれるのか、そして9秒と10秒の間にそそり立つ「壁」を突破するのか胸を高鳴らせてTV画面を注目した。

それにしても陸上競技場の観客席は、これまで見たことがない満席の盛況。9秒台の壁が破られるのを自分の目で確かめたいという願望を持った観客で埋まった。かくいう自分も大いに期待した。
日本の陸上競技でこのような興奮様態に導かれるようになったのは北京のリレーが原点であろう。朝原の小躍りしたシーンが忘れられない。
それにしても100m競技でスターがずらりとスタートラインに立つなんて、今回が特別に際立った感がある。

さて、スタート前の下馬評はどうだったかというと、
【高野進氏 男子100メートル決勝占う】サニブラウンは無風の中で10秒05。しかもまだ余力を残していた。予選で失敗したスタートは、準決勝では力まず前傾して素早く足を運べていた。先頭に立ってからもギアを入れるというより、キープしていたのでもう一段ギアを残していると思う。準決勝は彼の中でいろいろ試しているように見えた。条件が良ければ9秒台も見える走りだった。

決勝のスタートは関西大の坂井が出て、技術を生かせれば桐生も先行できる。サニブラウンがスタートで前に出られなかったら、桐生、小池がレースの主導権を握ることになると思う。桐生は中盤の走りが良い。集中したら完全に別人になるので1日たって変わるかもしれないし、条件次第だが風に乗ると面白くなる。
小池は腕と足のさばきがバッチリ合っている。トップスピードまでの運び方が抜群で後半にもかなり勢いがあるので、もしかしたら最後までいくかもしれない。ただ後半勝負でサニブラウンに勝る者はいないし、スタートが決まれば独走にもなる。彼中心であることは間違いない。(男子400メートル日本記録保持者、92年バルセロナ五輪8位、東海大体育学部教授) ・・・・さすがに的確な予想をされていた!

そして決勝の号砲が鳴り響いた。
スタートの反応時間は0秒153と8人中7番目だったサニブラウン。しかし中盤から先頭に立つと、後続を引き離しフィニッシュ。2年ぶり2度目の栄冠に輝いた。桐生祥秀(日本生命)は10秒16で2位、3位には10秒19で小池祐貴(住友電工)が入った。


日本記録保持者のサニブラウン・ハキーム(フロリダ大)が10秒02の大会新記録で優勝
観客1万4千人の視線を一身に集め、雨にぬれた走路の上をサニブラウンが駆け抜けた。陸上の日本選手権男子100メートル決勝。向かい風の条件では日本最速となる、10秒02の大会新記録で自身2度目の優勝に花を添えた。

レース後、フロリダ大学のキャラクターである「アリゲーター」を模したポーズを披露し、「米国でもっと速い選手と走ってきて、ここで自分の強さを見せられないと意味がないと思った」と、陸上王国で研鑽を重ねるプライドを滲ませた。

注目はスタートだった。27日の予選と準決勝はいずれも出遅れた。「セット」の合図で構えてからピストルが鳴るまでのタイミングが米国の大会より早く、タイミングを取りずらかったため、スタート練習を多めにこなして決勝に臨んだという。

しかし、またも反応が遅れた。右隣の桐生に一瞬、前に出られても「うまくいかないのはいつものこと」と焦らなかった。そこから圧倒的な加速で他の選手を置き去りにし、50メートル付近で勝利を確信した。日本陸連科学委員会のレース分析(速報値)によると、サニブラウンの最高速は50~60メートル区間の秒速11・57メートルで、桐生の同11・38メートル、小池の同11・36メートルを大きく上回った。

この優勝で世界選手権の代表に決定。「世界には化け物みたいな人が多いので、今のままじゃ駄目。技術的には備わってきているが試合で出せないと。メダルを取れるところまで練習を積めていければ」。20歳の大器はドーハの表彰台を見据えている。 

優勝は2度目なんだとか
順位
名前
所属
タイム
1
サニブラウン ハキーム
フロリダ大
10.02 大会新
2
桐生 祥秀
日本生命
10.16
3
小池 祐貴
住友電工
10.19
4
飯塚 翔太
ミズノ
10.24
5
多田 修平
住友電工
10.29
6
坂井 隆一郎
関西大
10.31
7
川上 拓也
大阪ガス
10.31
8
ケンブリッジ 飛鳥
Nike
10.33

自己記録より0.06秒及ばなかったのだが、今年中にこの記録は塗り替えられるだろう。楽しみだなぁ。

2019年6月28日金曜日

風はらむ1245畳の羽

今朝のある新聞に、富山射水市で海王丸総帆展帆の模様について記事が掲載された。
「海の貴婦人」の優美な“羽”がはためいた--。富山県射水市の「海王丸パーク」に係留されている帆船「海王丸」では1年に10回ほど、すべての帆を広げる総帆展帆(そうはんてんぱん)が実施されている。最も大きい帆は約97畳分もあり、全29枚を合わせると約1245畳分にものぼる。
 

白い作業着と黄色いヘルメット姿のボランティアが4本のマストに分かれ、器用に上っていく。畳まれて帆桁(ほげた)にくくりつけられているロープをほどく。その後、デッキで「よいしょ」というかけ声と共にロープを引っ張る。約50人がわずか1時間ほどで帆を広げ終えた。

29枚あるすべての帆が広げられた海王丸=富山県射水市海王町で、柳澤一男撮影
海王丸は、商船学校の練習船として、誕生した帆船である。
昭和5年2月14日に進水して以来、59年余の間に106万海里(地球約50周)を航海し
11,190名もの海の若人を育てた。
海王丸パークでは、この海王丸を現役のままで、公開している。 

平成28年10月20日、町内シニアクラブは研修旅行で射水市方面に訪れた。東洋のベニスと称される運河を遊覧後、この海王丸船内を見学した。商船学校の練習船だったというが、船内は広くまだまだ現役で使用できるくらいにピカピカに磨き上げられていた。

昔、七尾から飯田まで就航していた旅客船よりはるかに大きい

3年前の研修旅行だが、参加者は今年よりズーっと多かった
2,3年前からシニアクラブ会員でなくとも、参加OKという措置を執っているが参加者数が減少気味になっている。
このバス旅行は金沢市の助成があるため格安に実施できる。ただ、参加者20人以上の証明写真を添付する必要がある。
先日実施された若狭三方五湖方面の旅行には、初めてバスガイドが添乗した。参加者の反応は「良かったじゃないですか」だった。2万円前後の経費増だが次回も付けようと一決した。「シニアクラブの旅行は楽しい」と参加者が増えてくれることを期待したい。

2019年6月27日木曜日

「時の人」になった知人

もう4,5年前のことだと思うが、ある人が私にこんな話を始めた。
「アメリカに5年、中国に10年仕事をした。今、3000本のアジサイの面倒を見ている・・・」と。何とスケールの大きいことだろうと驚いた。「檀家代表をしている関係で毎年アジサイの面倒を見ている」ともおっしゃった。

そして今朝の新聞記事を見て、「あれっ」と驚いた。その人の写真が掲載されていたのである。場所は本興寺の境内に所狭しと咲き誇るアジサイに囲まれていた。

木下昭二が残したアジサイを手入れする中谷聡秀(左)と奥出健三=金沢市薬師町で
写真の右が奥出健三さん、現在、千坂公民館長も務められている。
新聞の見出しは
【わがまちの偉人】 本興寺で3000株植樹 木下昭二 1928~2018年

毎年六月になると、本興寺(金沢市薬師町)で、約三千株のアジサイの花が咲き誇る。檀家(だんか)の木下昭二が還暦を過ぎてから、二十年かけて植え続け、今では「アジサイ寺」として有名になった。木下が丹精して育てた花が、今年も咲いた。 (寺田結)

木下は本興寺近くの農家だった。米作りのほか、花を栽培して切り花を売っていた。盆栽が趣味で、公民館でも教え、次男の中田良治(62)によると、「時間があれば花を触っていた」。
六十歳を過ぎ、米作りは続けたが、花の栽培はやめた。それから数年後、住職の中谷聡秀(68)からこんな相談があった。「どんな花がいいかなあ」。墓の下に眠る人に、花を見せてあげたいという。

境内に、まず数株を植えた。その後は、育った株の枝を切って土に挿し、根を出させる「挿し木」で新たな株を作った。

長年、花の栽培をしただけに、剪定(せんてい)はとても正確だった。しかも、適当に切っているように見えるほど、切るスピードは速かった。「愛情があったからできたんでしょう。あの人が手入れすると、花がよく咲くんです」と中谷は懐かしむ。


約五年間、木下の栽培を手伝い、今はアジサイの管理をする奥出健三(81)=同市法光寺町=は「自分にも他人にも厳しい人だった」と話す。雑草を刈り残し、叱られたことも。「きれいに咲かせることに、信念を持っていましたよ」

美しいアジサイの景色が評判を呼び、二〇〇七年ごろから県外の観光客も来るようになった。木下はワイシャツ姿で一日中、アジサイの説明をし続けた。「おっちゃーん」と慕う常連客の女性もいた。


木下は一六年ごろから、老人ホーム暮らしや入院生活を繰り返し、一八年二月に八十九歳で世を去った。今年も咲いたアジサイを見ながら中谷は言う。「どんな人も、きれいな花を見るときは穏やかな表情になるんですよ」。檀家と共に、この景色を守っていく。 =敬称略


先日卯辰山花菖蒲園のアジサイを見てきたが、そこは2500本植えられているという。
そこよりも500本多い3000本も植えられている。
記事にもあるように、県外からの観光客も多く訪れるようになったという。
石川テレビの取材もあったようだ。


81才だという奥出さんの元気な姿:石川テレビHP
本興寺は森本ICから約1.5kmほど東に進み、右折して500mの位置にある。
まだ一度も行っていないので、来年は必ず行ってみたい。

2019年6月26日水曜日

やじろべえ工法でつながった

今朝の北國1面に「北陸新幹線の手取川橋梁が連結」という記事が掲載された。
今から遡ること47年前、宮島の対面安芸郡大野町で山陽新幹線建設に土、日なしで奮闘していた経験から、そんな記事に接すると「血沸き肉躍る」思いがする。
先週、あるTV局が新幹線手取川橋梁の建設状況を取材したものを放送していた。

手取川橋梁は箱桁が何本も連なり、その中に入ってもうすぐ残り1か所がつながる現場までカメラが追った。
この橋桁施工方式はディビダーグ工法を採用した。俗名では「やじろべえ工法」と呼んでいる。

北陸新幹線手取川橋梁(きょうりょう)の連結式は25日、川北町朝日の現地で行われ、約90人が金沢―敦賀間では最長となる558メートルの橋がつながったことを祝い、23年春の敦賀開業に向け、工事の安全を祈った。
北陸新幹線の手取川橋梁が連結 石川・川北
手取川橋梁は金沢開業から間もない15年8月に着工した。手取川が増水する6~10月は工事を中断するため、連結までに約4年を要した。今後はレールや架線、信号の設置などが進められる。 

やじろべえ工法:均等にバランスをとりながら桁を伸ばしていく
この工法は30年前から施工されるようになった比較的新しい工法である。
地上又は水面から20m以上も高い位置に桁が施工されるのだが、メリットとして足場が不要なことが大きい。だがこの工法は何本もの太いピアノ線をあらかじめ引張力を導入してコンクリートを打設する必要があることから、厳しい施工管理が要求される。

去年9月の工事状況
昭和49年、山陽新幹線の次に北陸新幹線をやりたいと希望していたが、オイルショックを経て予算が回らなくなって50年近くになってようやくこんな状態なのである。
50歳ほど若かったら・・・と馬鹿げた空想をしてみた。


2019年6月25日火曜日

金沢すいかのスイーツ

安原や粟ヶ崎といえばスイカの生産地で、ほかの地域では真似のできない味のあるスイカである。去年、河北潟干拓地にある農園でスイカを買って食べてみたのだが、安原のスイカには及ばない味だった。やはり、砂地であるかそうでないかの差が大きい。


その砂丘地で生産している「金沢すいか」を使った菓子パンやスイーツが二十五日から、東海北陸七県のローソンで期間限定で販売される。発売を前に関係者が二十四日、市役所を訪れ、山野之義市長にPRした。
 
金沢すいかの果汁を使った菓子パンやスイーツ=金沢市役所で
新商品は、菓子パン「四角いしっとりすいか風味パン」(税込み百四十円)と、スイーツ「もち食感オムレット」(同百八十円)。いずれも金沢すいかの果汁を使ったクリームやソースが入っている。

昨年、カットした金沢すいかを詰めた「カップフルーツ」(同二百九十八円)が八万八千食売れて好評だったため、加工品にも品ぞろえを広げた。共同開発したJA金沢市砂丘地集出荷場西瓜(すいか)部会の荒川顕博部会長は「パンになるとは思いもしなかった。風味がそのまま表現されていて、スイカを食べたみたい」と驚く。

ローソン中部商品部(名古屋市)の姫野淳部長も「百点満点の出来栄え。中部地方にも金沢すいかの良さを広めたい」と話した。パンは十万食、オムレットは五万食、カップフルーツは九万食の売り上げを目指す。販売は七月二十二日までという。

2,3年前から金沢スイカを使ったアイディア商品が次々と生まれている。

スイカの葛切り

スイカのワインも
やはり独特の風味がある金沢スイカはこれからもいろんな商品開発が行われるだろう。
この安原のスイカだが、関西方面の出荷が大半を占めるためなかなか買うことができない。その昔、安原工業団地にある会社に勤めていた女房が、地元のパートさんの情報で「今日、JAで規格落ちのスイカが出ていた」という話を聞いて、すぐ買いに行って買ってきたスイカをよく食べたものである。
規格落ちといえども味は微塵も落ちていなかった。また食べたいなぁ。

2019年6月24日月曜日

「補償運転」?それ何?

前期高齢者とか後期高齢者という名称に違和感を覚えたものだが、既に前期を卒業して後期に入って2年目を迎えた。
先日、同窓会の幹事会があったが、話題は高齢ドライバーの交通事故。あるホテルに20名ほど集合したのだが全員マイカーに乗ってきた。
「そろそろ免許返納」の話は誰からもなかった。全員「まだまだいける」と思っている。
だが、確実に能力が低下しているデータがある。

 アクセルとブレーキの誤反応のデータをまとめたものだが、全年代を通じてブレーキよりもアクセルの誤操作が多くなっている。それに、70代前半、70代後半と誤操作が多くなり、80代になると急上昇に転ずる。

ところが、高齢者ほど自信過剰となるデータもある。

特に前期高齢者が自分の運転を過大評価していることがわかる。そして、前期、後期とも指導員評価と自己評価の乖離が大きい。

今、「補償運転」という言葉がスポットライトを浴びてきた。
なにそれと思ったのだが、ちょっと調べてみたら「なるほど」と思うようになった。


人は誰もが年齢を重ねるごとに「身体機能」が低下してくる。身体能力の低下は自動車の運転にも大きな影響を及ぼすので、いつかは運転を止めなければならない日がくるかもしれないが、できるだけ長く運転するためには「補償運転」を心がけなければならないという。

難しいことは何一つない。
「補償運転」とは、簡単に言えば、自動車の運転に際し、心身の衰えによって危険が生じるのを避けるための安全運転のことである。
特に難しいことをする訳ではないのだ。
   ○夜間の運転を控える
   ○雨の日の運転を控える
   ○長距離の運転を控える
   ○ラジオ・音楽等聞かずに運転に集中する
   ○以前よりスピードを出さない

等、これまでよりもほんの少しだけ気を配り、余裕を持って運転すれば良いだけなのである。 

高齢ドライバーによる自動車事故の続発を踏まえ、小松署は、夜間や体調が悪い時の運転を控えるよう促す「補償運転」を広める県内初の取り組みを始めたという。安全運転のための五カ条「チョイス・ドライブ・マニフェスト」を独自に策定。マニフェストに同意した高齢者に、宣誓書を提出してもらい、安全運転への意識を高めてもらう。

「遠くではなく、近くのスーパーを選んで、体調が悪い時は公共交通機関を使って」。二十二日、小松市花坂町の老人福祉センター・千松閣であった市西尾地区老人クラブ総会で、同署の若宮佑介交通課長が七十人に呼び掛けた。A4判一枚にまとめられたマニフェストを配ると、多くの出席者が宣誓書を書いた。 

マニフェストは
(1)事故の多い通勤・通学時間、夕方、夜間の運転を控える
(2)長距離運転、混み合う場所への運転を控える
(3)体調が悪い時の運転を控える
(4)車を買う時は安全運転サポート車を選ぶ
(5)身体機能の衰えを感じたら免許を自主返納する-の五項目。

今日から早速実践しよう!

2019年6月23日日曜日

側溝からホタルが飛び出した!

最近はホタルが飛んでいるのを見たことがない。
子供のころ、姉に連れだって田んぼのあぜを歩きながらホタルを追っかけた。捕らえた蛍は家に帰って蚊帳の中に放った。それは子供心にも風情がある風景だった。

そんな中、「金沢・扇町の側溝にホタルの群れ 」という記事が目を引いた。
金沢市扇町5丁目の住宅街で21日までに、ヘイケボタルの群れが確認された。地元住民によると初めての光景で「まさかこんなところで見られるとは」と驚きの声が上がっている。 

地元住民も驚いた(扇町地内)
ホタルの姿が確認された場所は、車道脇の側溝で周辺には街灯があり、県ふれあい昆虫館によると「繁殖には適さない場所」。群れで確認されるのは非常に珍しいという。
住民によると6月に入ってから少しずつ数が増え、多い時では100匹が約30メートルに渡って「光の帯」を紡ぎ出していた。

昆虫館の担当者は、卵が別の場所から流れてきたとし「水温など様々な要素が重なった産物ではないか」と推察した。

白鳥路の水路にはホタルの幼虫を放して6月に入ると成虫が飛び回っているという。

毎年、金沢市ではこんな案内チラシを作成している
これは昨年の鑑賞の夕べの看板
ホタルの飛び交う様を家族で楽しんでいる
「ほ、ほ、ほーたるこい、あっちの水はにーがいぞ、こっちのみーずはあまいぞ」と大声をあげてホタルを追い、駆け回った子供時代がなつかしい。


2019年6月21日金曜日

全国住みよさ1位に白山市、20位に金沢市

都市の住みよさは何が基準なのだろう。東洋経済新報社が17日発表した住みよさランキング2019において、全国数ある中から何と石川県内から上位20位までに7都市が占めたのである。こらは凄いことだ。ちゅうことは、石川県が日本一住みよい県であるといえる。


東洋経済新報社が17日に発表した「住みよさランキング2019」で、石川県内から白山市が全国1位に選ばれた。指標のうち、転出入人口比率などから算出する「快適度」や、1人当たり所得、持ち家比率などをみる「富裕度」で高評価を得た。3位に野々市市、8位に能美市が入ったほか、トップ20に県内7市が入り、都道府県別で最も多くランクインした。

住みよさランキングの公表は26回目。全国812の市と特別区を、「安心度」「利便度」「快適度」「富裕度」の4項目、22の指標で評価した。人口当たりの犯罪件数や交通事故数、子供医療費助成の対象年齢・所得制限の有無、気候など新指標を追加したため、前回結果との連続性はない。

1位の白山市は、「快適度」の指標のうち転出入人口比率が19位、水道料金の安さが37位と上位だった。野々市市は「利便度」で高評価を受け、指標のうち人口当たり大型大規模小売店店舗面積が2位、人口当たり小売販売額が5位と位置付けられた。
かほく市が13位、七尾市が15位、小松市が16位、金沢市が20位に入った。

総合3位は石川県野々市市だが、野々市市と総合1位の白山市とは隣り合っている。野々市市は、2011年に野々市町が単独で市制施行し、金沢市と白山市に四方を囲まれた県内一面積が狭い市である。市内には金沢工業大学などがあるほか、学生以外の若い世代も多く、平均年齢は全国で8番目に若い。ランキングでは利便度が11位、安心度が121位と高く、1位の白山市とは異なる指標が上位になっている。
利便度では人口当たり小売販売額(5位)や人口当たり大型店面積(2位)が全国屈指で、安心度では20~39歳女性人口当たり0~4歳児数(37位)や老年人口当たり介護施設定員数(97位)が多く、子ども医療費助成も2019年4月より対象年齢を18歳まで拡大しており全国トップになっている。 

ちなみに去年のランキングはどうなっていたのか調べてみた。


今年トップの白山市は25位。評価内容が見直しされたというが、その白山市が今年は1位だとはだ。しかし812もある都市の中で、毎年トップ水準を維持しているということは実際に住みよいところなのだろう。
だけど、住みやすさとは個人の気持次第で天国になったり、地獄になったりするのかも知れない。


2019年6月20日木曜日

厳島神社の大鳥居

乗船して宮島口桟橋を出港して間もなく、宮島の海中に立つ朱色の大鳥居が目に入る。
その大鳥居が老朽化で損傷著しいということで改修が始まったという。

高校の修学旅行で最初に訪れて以降、その数何十回と宮島に行った。まさか測量器械を担いで宮島に渡るなんて夢にも思わなかった。
 
改修工事が始まった世界遺産・厳島神社の大鳥居=17日、広島県廿日市市
厳島神社の大鳥居、改修始まる 老朽化で損傷
世界遺産・厳島神社(広島県廿日市市)で17日、海上に立つ大鳥居の改修工事が始まった。老朽化で損傷が激しくなったため。終了時期は未定で、7月20日以降は大鳥居全体がシートで覆われるが、目が粗いため方角によってはシルエットが見える。

国の重要文化財に指定されている大鳥居は高さ約16メートルで、満潮時には海上に浮かぶように見えることから神社の象徴となっている。現在の大鳥居は8代目で、1875年に建立された。檜皮ぶきの屋根のふき替えや柱の再塗装をする他、破損状態を調査し、今後の修理方針を決める。

17歳 こんな時もあったのだ
昭和49年新幹線建設工事の安全祈願で厳島神社へ
ここに来て驚いたことがある。日本海側に育った人間は干満の差が2mもあるなんて信じられなかった。瀬戸内海では潮の満ち引きで、海水が飛沫をあげて川のように流れる様は
これがほんとに「海」?と驚異だった。

7年前に行ったときは大干潮だったので鳥居直下まで行けた
ペンキの剥げ落ちた個所には硬貨がぎっしり詰まっていた
小4と小1だった孫がはさまれた硬貨を見て驚いていた。
昭和47年から厳島の対岸にあった大野町で4年過ごした。建設事務所の安全祈願や長女の七五三でも厳島神社へ赴いたものである。

工事中はシートをかけるようだが、1日も早く改修を終えて朱色に映える宮島の大鳥居の景観を取り戻してもらいたい。

2019年6月19日水曜日

見晴台と花菖蒲園を散策

昨日はいい天気だったので、3月末に完成した卯辰山の見晴台に行ってみることにした。
森山町から小坂神社横の卯辰山に通じる道に入り、急坂路で曲がりくねった道を登って行った。頂上の手前に卯辰山工芸工房があるが、建物がシートで覆われていて工事中のようだった。

整備された見晴台に行くには手前の道路を左折し、しばらく走ると道路の分岐点となるが、そこを右折して数十メートル走ると見晴台駐車場と案内板に書かれた場所に到着する。かつて、そこは水族館やヘルスセンターがあった入り口の場所である。
整備された歩道を進むと広場に出る。

見晴台広場

眺望の良いところにベンチが設けられていた
ベンチの前に立ち見渡すと360度視界良好である。

旭町、浅野川が望める
大学病院の後方は大乗寺山
兼六園方向
海側の眺望
ゆっくり回転運動しているモニュメント
眺望を楽しんでから遊歩道の入り口があったので、花菖蒲園に行けるのかもと思ってかなり急な坂道を下った。10分ほど歩くと葉は青々しているがモミジの木が沢山ある林に進んだ。

秋の紅葉が奇麗だろうなぁ
紅葉した季節にもう一度来るという気持ちが湧いた。
どんどん進んだが花菖蒲園の方向と随分ずれている気がしたので引き返した。

駐車場付近の並木道も素晴らしい
車に乗り花菖蒲園に向かった。駐車場が狭いのでおそらく満車だろうと思い、手前の駐車スペースに止めた。案の定、花菖蒲園の駐車場に入れない車が数台路上駐車していた。

平日なのに大勢の人が訪れていた

花菖蒲、あやめ、アジサイの競演
満開のアジサイ
2時間前後の散策だったが、歩数3100歩、いい運動と目の保養になった。

2019年6月18日火曜日

卯辰山のアジサイとわが家のアジサイ


先週木曜日に杏の収穫をした。昨年は大豊作で近所の人にあげたり、紫蘇漬け、シロップ漬け、ジャムにしたのだが、今年は大豊作のたたりとでも言おうか、ほんの数キログラムしかできなかった。昨日は梅の収穫。大きな実が収穫できた木なのだが、ここ数年来、全くと言っていいほど出来が悪い。今年もダメだと思っていたのだが、梯子をかけて登ってみると天辺にまばらに実っていた。シロップ漬け1瓶くらいは出来そう。

この時期になるとわが家の庭にもアジサイが咲く。
今日の朝刊に卯辰山花菖蒲園にアジサイが見ごろという記事があった。 
卯辰山花菖蒲園でアジサイが見ごろを迎えた。17日は散策に訪れた園児らが、みずみずしい花に彩られた遊歩道を元気に歩いた。
アジサイが咲く遊歩道を散策する園児=卯辰山花菖蒲園
市緑と花の課によると、園内には約2900株が植わり、来月上旬まで楽しめるという。
金沢地方気象台で同日、アジサイ(真の花)の開花が観測された。平年と同じで、昨年より4日遅かったという。
これは大乗寺丘陵公園のアジサイ
わが家のアジサイはまだ満開に至っていないが3種類ほど咲いた。いずれも鉢に植わっていたものを買ってきて庭に移植した。

青色の花
白色
紫色
場所が違うところに白色があった
10年ほど前に花屋さんで買ってきて家の前に置いていた「隅田の花火」という品種のアジサイが、ある日突然姿を消した。通りがかりの心無い者が失敬したのだ。
今もその花を観て楽しんでいるんだろうなぁ。花の好きな人間の仕業とは思えない。
花を愛でる資格がないのにだ。