2022年12月31日土曜日

定年延長は何歳まで?

定年から10年過ぎても、まだまだ元気に努められておられる方が実に多い。私が就職したころ、50を回った人達は高齢者そのものだった。55歳で定年になり、関連企業に再就職して5年くらいで就労は終わりだった。それが、65歳定年になって、さらに70歳定年云々という時代になった。

今日のニュースにこんな見出しがあった。
「県内企業の約4約 65歳超の人を雇用する制度設置」
高齢者の働き方を取り巻く環境が変化するなか、石川県の約4割の企業が、65歳を超えた人を雇用する制度を設けていることが、労働局の調査でわかったという。
企業は、従業員が望む場合には65歳まで雇用することが法律で義務づけられ、その後、70歳まで就業機会を確保することが、努力義務となっている。
石川労働局によると、ことし6月時点で、県内の約2600社を対象に、65歳を超えた人を雇用する制度があるか尋ねたところ、全体の40.1%が「設けている」と回答した。


会社は、コロナ禍回復とともに人手不足が顕著となって、希望者には引き続き雇用を維持している。
そんな社会情勢の変化から、定年後は地域に貢献できる町会長等の役職ができた世代が、今では70歳を過ぎても仕事を続けている人が当たり前のようになり、地域のために奉仕できる期間が殆どなくなってしまった。これは地域にとっては不幸なことである。


10年前には30人もおられた、小学生下校時の交通安全誘導をしていただく担当者がどんどん減少して10人前後となり、後任の人が殆どおられなくなってしまった。人手不足がこんなところにまで影響している。

2022年12月30日金曜日

小学生の下校時安全誘導隊員に謝礼品配布

毎月月末に小学生を対象にした交通安全誘導の当番表を配布しているのだが、年末のこの時期に、千坂ちいき安全パトロール隊本部から慰労品が責任者宅に持ち込まれる。町会からも補助金が交付されるので、ホッカイロや入浴剤、マスク等を購入して、慰労品とともに10人の隊員宅へ配布して回った。

町内3D航空写真

そして1軒々々回るたびに、「体の調子は良くなりましたか」と尋ねられた。皆さんに伝えてはいなかったのになぜ?と思った。聞かれるたびに経過を説明した。5年前に腎臓がんを患ったことがあったので、癌だろうと思われたようだ。実際に、医師からMRIの写真を見ながら「癌の疑いがあります。生体検査をしましょう。」と告げられ、12本も検体を採取された。その検査結果を説明する医師は、ニコニコ顔で「癌ではありません」と。そして手術して完治した。

皆さん一人々々が喜んでくれた。暖かさに溢れた地域に感激した日だった。

2022年12月29日木曜日

御用納めの儀

昨日28日は官公庁や民間企業でも仕事納めがあった。この儀式だが、いつごろからか、仕事納めという言い方に変わった。自分が現職最後の仕事納めは64歳だったから16年ほど前になる。その頃はもう御用納めとは言わなかった。その10年程前までは御用納めと称していた。当時は前日の午後から大掃除をして、28日はお茶を飲みながら雑談して局長の挨拶あるまで時間を過ごした。局長の挨拶が終わると一旦所属課に帰って解散だった。だから帰省は午後からだった。

県庁の仕事納め

しかし、高速道路や能登有料道路が未整備の頃は午後から帰省では到着できなかったので翌日だった。能登有料道路が猫の目まで未開通だった頃は、羽咋から中島まで渋滞が酷かった。昭和51年前後の頃であった。
北陸自動車道も米原まで接続するのに相当時間がかかった。
県庁の仕事納めの写真を見て、そんなことを思い出した。

2022年12月28日水曜日

桁外れのスケール 鍾乳洞「冠岩」

 十数年前になるが、シンガポールを旅行したメンバーで中国桂林の漓江下りをした。漓江下りの魅力は何といっても風景が墨絵の世界!その途中に途方もないスケールの鍾乳洞「冠岩」がある。鍾乳洞といえば秋芳洞。ここには3度ほど行ったことがある。秋芳洞も歩けば1時間以上かかるが、冠岩はけた違いのスケールである。

漓江下り いかだに乗った物売りが押し掛ける

鍾乳洞の入り口付近
照明がケバイ 日本人の趣味に合わない!

鍾乳洞の内部には鉄道もあり船もある

入場券

墨絵の世界

田舎の風景も満点だった

中国の村は荒れていた

この頃は日本と中国の関係は良好だった。今は危ない気がするので旅行する気になれない。

2022年12月27日火曜日

1晩だけの贅沢

もうかれこれ29年前の出来事になったが、高校のクラスメイト3人が夫婦づれ6人でシンガポールやマレーシアに旅行した。本来はヨーロッパのロマンス街道の旅行を予定していたが、仕事の都合で10日間以上の旅行は不可という話が出て、やむを得ず4泊5日のシンガポール方面に変更した経緯があった。

そんなことで資金的に余裕があったので、シンガポール3泊のうち1泊は超高級ホテルに宿泊することにした。ホテル名はラッフルズホテルといい、ホテル直営の歴史博物館があり、オールスイートだった。夕食はマキシド・パリだったが朝食はホテルのレストランだった。このレストランもマキシド・パリに劣らない美味しさだった。

3階客室前通路

豪華なダイニングルーム付

客室の調度用品も高級

シャワーや水栓も金ぴか

門衛と一緒に

もう2度と体験できない素晴らしい出来事として脳裏にこびり付いている。

2022年12月26日月曜日

あの手この手の営業戦略

ニュース記事で「金沢競馬にユーチューバー続々」というのが目に留まった。何のこっちゃ?と訳が分からない。金沢競馬場に「ウマ娘」という記事もあった。???である。
これは、金沢競馬場に新たなファンを呼び込もうと、石川県とゲーム会社が企画したという。
場内では、「ウマ娘」のキャラクターの等身大パネルが複数の場所に設置され、訪れた人たちはお目当てのキャラクターを見つけると、楽しそうに写真を撮っていた。

また、グッズ売り場には、全国に先駆けて販売されたというクッションなどが並び、長い列ができていた。このほか、20日(先月)は、キャラクターをスクリーンに映し出したり、キャラクターにちなんだ名前のレースが開催されたりして、会場を盛り上げていた。
こんな記事を読むと、いかに自分が時代の流れに鈍感になっているか証明された。

NHKのニュースにも流れた

金沢競馬は黒字経営だと聞いているが、こんな努力が功を奏しているのだろう。

動画収録に当たるユーチューバーのショコ壱番屋さん

金沢競馬場に今年度、ユーチューバーの来場が相次いでいるんだとか。場内で収録した動画は公式チャンネルなどで配信し、視聴回数が7万回を超える番組も。ネット販売が90%に近い県営金沢競馬の売り上げは前年度同期比で伸びており、県競馬事業局は「新たなファンの獲得につながっている」とし、さらなる発信企画に力を入れるという。

グッズ目当てに競馬場を訪れた親子

30日には競馬ファンに人気の女性ユーチューバー・ショコ壱番屋さんが8月以来2度目の来場。前回動画の視聴が7万4千回に上るショコさんは「再会コラボ記念レース」やメインレースの予想などに臨んだ。収録の合間には地元ファンと交流する場面も見られた。
レースのほか、グルメ情報など金沢競馬の魅力をユーチューブなどで発信している。
県競馬事業局の企画以外に、自ら足を運んで動画を収録するユーチューバーもおり、金沢競馬関連の動画がネット上に拡散し、視聴者の間で「金沢に行きたくなった」という声が広がっているという。

競馬ファンが金沢ファンになったという。スマホが金沢の知名度アップに貢献している!
石川県職員にも中々の知恵者がいるということだろう。

2022年12月25日日曜日

いいはなし:森本商工会青年部がクリスマスケーキ配布

森本商工会青年部といえば、わが家からほど近い田んぼから今年も花火を打ち上げた。資金は寄付金を集め歩いて調達した。地域にサービス精神旺盛な奇特な団体である。その青年部が今年も園児にケーキをプレゼントしたという。

園児は大喜び
記事より
サンタがプレゼントお届け「大雪に負けとれん」 金沢・森本商工会青年部、園児にケーキ
森本商工会青年部は24日、「サンタがおうちにやってくる」と銘打ち、森本地区の子どもたちの家にホールケーキを届けて回った。

素晴らしい取り組み!
部員が所有するキッチンカーの正面に、トナカイの角や赤い鼻などを飾り付けた。サンタやトナカイ姿の部員が、クリスマスソングの音色とともに訪問先に現れると、家族はそろって笑みを浮かべた。

昨年のケーキプレゼントの模様

今年で2年目の活動で、園児がいる家庭を対象とし、抽選で当たった20軒に贈った。前日からの大雪が路地に残り、タイヤがはまりそうになりながら3時間ほどかけて巡った。北村優部長(39)は「子どもたちの喜ぶ顔が待っていると思うと大雪に負けとれん」と笑顔を見せた。

森本商工会青年部の皆様のご活躍に感謝し、さらなるご発展を期待いたします。

2022年12月24日土曜日

雪が積もると子供の頃は嬉しかったのだが

まだ就学していない幼いころ、奥能登の降積雪量は現在より多かったように思う。小学生になると、雪だるまを作ったり雪合戦したり、そのうち自分でソリを作ったり、早く雪が降らないか心待ちにしたものだった。

それが今では「降らないでくれ」と毎日祈る気持ちになっている。除雪のことを思うとその思いは強くなる。

2日前に折角除雪したというのに・・・

うんざりする雪景色

高校生の頃は、これくらいの雪だったら小立野から泉野まで自転車で通ったものだった。行も帰りも坂の上り下りがあった。
38豪雪時は宇出津勤務で、約1.5カ月ほど仕事という仕事はなし。事務所のストーブにあたりながら世間話で明け暮れ。たまに宇出津駅の石炭置き場まで取りに行ったものだった。
今朝の降雪を見ての思い出話でした。

2022年12月23日金曜日

大台変わりの誕生日

今日から大台に乗って80の誕生日を迎えた。早朝5時半、娘からLINEでお祝いメッセージが送られてきた。70台に乗った時も感慨深いものがあったが、80台はなおさらその感が強い

60台まで無病息災で生きてきたのだが、70台の10年間は、3回も入院を体験した。1回目は「肺炎」、2回目は何と「腎細胞がん」、3回目がついこの間の「前立腺肥大化手術」を終えたばかり。前立腺はMRI検査の結果、癌の疑いがあるというので、入院して生体検査した。これが「癌ではありませんでした」と告げられ、一安心して肥大化切除手術をした。これですっきりと80台を迎えられると思った。

ネットに次のような言葉があった。
80代になった今、あなたは新しいステージに上がりました。
誰でも80代まで生きられるわけではありません。

29200日以上、生きたことになります。
まず、80代まで生きられたことに感謝しましょう。
「人生、80年」と言われます。
「自分の人生は終わりが近い」と思いますが、本当にそうでしょうか。
いいえ、まだ終わりではありません。
可能性は、まだまだあります。
80代の「8」という数字に注目です。
8を横に向けると「∞」になります。
「∞」とは「無限」という意味を表す記号です。
つまり、80代は、無限の可能性を秘めた十年間なのです。
夢も、まだ広がります。
生きる意志が強ければ、夢は無限に続きます。
気持ちも、無限に大きくなります。

何だか気が大きくなった!

2022年12月22日木曜日

粋な計らい「さくら咲く」と「すべらサンド」

年が明けると、ウチの孫たちの試練が始まる。大学受験生と高校受験生。そんな受験生を応援する「お守り」が鉄道会社2社が用意したという。

左右の受験生

あいの風とやま鉄道は12日、高岡市末広町の高岡関野神社で、列車の滑り止め用の砂を使ったお守り「すべらサンド」を作った。「滑らさんぞ」の語呂合わせで縁起を担ぎ、受験生向けのお守りとして来年1月に県内の9駅で計1800個を配布する。

受験生「すべらサンド」 あいの風鉄道、高岡でお守り製作

また、JR西日本金沢支社七尾鉄道部(七尾市)は19日、JR七尾、羽咋、宇野気駅の改札口付近で、幸せを呼ぶとされるサクラガイで作ったお守り計129個を配った。  貝のお守り配布は2年目。受験や就活で「さくら咲く」よう願いを込め、同部社員らが志賀町の増穂浦海岸で集めたサクラガイで作り、七尾市の気多本宮でおはらいした。

お守り129個を製作して配布

最年長の孫が高校受験、大学受験の際は金沢神社に行って合格を祈願した。お陰様でめでたく合格を果たした。年が明けたら二人の合格祈願に再び金沢神社へ。

2022年12月21日水曜日

全国中学駅伝大会で県代表が大健闘

18日の日曜日だが、何気なくTVの番組を選択していたら、中学駅伝の実況中継をしているチャンネルがあった。全国中学駅伝だったが、そんな番組は初めて見た。県勢はどうなっているのか暫く見ていたら、予想に反して16位と健闘しているではないか!大体、県勢は高校にしろ実業団にしろ35位あたりが普通なので「よく頑張っているなぁ」としばらく見ていた。
正午過ぎだったので、ゴールまで見なかった。

この後、再びスイッチを入れたら今度は男子駅伝だった。しばらく見ていたら、何と7位をつけて善戦しているではないか!これには驚いた。
以下、記事参照
第30回全国中学校駅伝大会が18日、野洲市の希望が丘文化公園で開かれ、男女とも県代表の中能登は、男子が59分39秒で7位入賞を果たした。昨年38位だった女子は、45分11秒で19位と躍進。どちらも一、二年生中心のチームながら、目標の順位を上回る大健闘の走りを見せた。

中能登中学校選手の皆さんに拍手!


アンカーの川森獅月選手(左)にたすきを渡す5区の伊駒快介選手

昨年38位だった女子は、45分11秒で19位と躍進。どちらも一、二年生中心のチームながら、目標の順位を上回る大健闘の走りを見せた。
各都道府県と開催地の48校が出場。男子は六区間18キロ、女子は五区間12キロのコースでそれぞれ競った。

男女ともに昨年の成績を上回る大健闘だった。部活指導されている先生の力量が素晴らしいに違いない。来年の駅伝が楽しみになった。

2022年12月20日火曜日

除雪で体力減退を実感

 昨日の早朝から降雪が強くなって、あっという間に10cmを超えた。除雪しようか迷ったが、降りやまないので静観した。昼食後、雪はやんだので除雪に取り掛かった。そして、すぐ息切れしてしまった。どうも、入院したことが響いているようだ。

そのうち女房殿がお出ましで何とか終わった

歩道まで除雪

歩道に2か所の側溝蓋があるが、これがあるので大助かりしている。1日、2日後には投入した雪が溶けているのでまた投入できる。でも降らないで・・・と祈る気持ち。

2022年12月19日月曜日

厳島神社の大鳥居修復工事が完了

今朝のニュースに厳島神社の大鳥居の修繕工事が完了したという記事があった。私にとっては何度も行ったことがある懐かしい宮島なのだが、船がその桟橋に到着する前からそれは海上に聳え立っていた。

修復された大鳥居

工事中は足場で覆われていた
10年前、我々夫婦と孫二人の4人で山口県や広島県の観光地を巡ったのだが、この時は潮が引いていてすぐ傍まで行くことができた。

孫たちも大喜び

近づいて見ると相当傷んでいた

広島で山陽新幹線工事を担当していた頃、安全祈願でここに訪れたり、家族でも数回行ったりした懐かしい所となっている。

勤務箇所の安全祈願

測量器械を担いで行ったこともあった。修復された大鳥居を見に行く機会はあるのだろうか。

2022年12月18日日曜日

敷地3万㎡の管理人に敬服

穴水町の能登長寿大仏を実際に見たのはもう12年前のことになる。シニアクラブの能登旅行でここに寄った。驚いたことに、駐車場から大仏殿に至る敷地が広大なことだった。ここは個人の所有地と聞いてこれにも驚いた。そして今朝の新聞記事にまた驚いた。
記事:能登長寿大仏には「名物管理人」がいる。高台にある約3万平方メートルの広大な敷地の清掃などを一手に引き受ける中島進さん(77)=此木。15年以上、1人で草刈りや落ち葉拾いに精を出し、観光客とも交流を続けてきた。中島さんは「やればやっただけ成果が見える」と地域のシンボルを守る活動にやりがいを感じている。

管理人の中島進さん

中島さんは定年退職した17年前、堀内さんに声を掛けられて管理人に。当初は2人で清掃などに当たっていたが、すぐに1人になり、現在は平日はもちろん、土日祝日も1度は園内の様子を見て回る生活を送っている。
近年は県外からの参拝客も増え、園内で積極的に話し掛けているという中島さん。最近腰を痛めてつえが必要になったが、「安心して任せられる人を探すまではやり抜きたい」と話しているという。

蓮如上人像等も

訪れたときは、実に手入れが行き届いた公園だろうかと感心したものだったが、まさか一人でとは思いもしなかった。

高岡大仏を上回る大きさだとか

穴水町もようやく長寿大仏の価値に注目して観光資源としてPRに注力している。

2022年12月17日土曜日

デンマークカクタスが満開

わが家の玄関フードに5鉢のデンマークカクタスがあるが、現在満開となっている。
玄関フードは南側なので、一日中日照がある。特に窓側の一鉢が生育もよく見事に花開いた。

花のボリュームが最も大きい鉢


 

2台の自転車を隅に押しやって一鉢置いた

デンマークカクタスについて調べてみた。
サボテン科スクルンベルゲラ属(シュルンベルゲラ)
原産地:ブラジル オルガン山脈などの高山
別名:蝦蛄葉仙人掌(シャコバサボテン)、クリスマスカクタス

原産地はブラジルの高山などで、樹上や岩の上などに自生するサボテンの仲間。
日本では特徴的な葉の形を蝦蛄(シャコ)に例えて「シャコバサボテン」と呼ばれますが、クリスマス時期に咲くことから「クリスマスカクタス」とも、園芸品種は特にデンマークで改良された品種群から「デンマークカクタス」とも呼ばれている。
茎節が長く伸びると下に垂れるので、ハンギングバスケットに植えると見栄えがするという。

2022年12月16日金曜日

本日未明の「鵜様」神事はやむを得ず中止

16日未明の神事「鵜様」は七尾で捕獲できなかったため、「道中」の出発は延期され、神事はピンチに陥った。温暖化の影響もあるという。ここ10年では「5勝5敗」の成績となっている。この「鵜様」は、七尾市鵜浦町の観音岬、通称「鵜捕崖」で小西家に代々受け継がれた一子相伝の技法で捕えられた「鵜」で、鵜浦地区の21人の鵜捕部からその年の当番である3人が3日がかりで羽咋市の気多大社へ奉納する。これを鵜様道中と言う。

捕獲した鵜はこのかごに入れられる筈だったが・・・

本来は2泊3日の行程で「鵜様道中」として気多大社まで送られる

国重要無形民俗文化財「鵜祭(うまつり)」で、翌年の吉凶を占うウミウ「鵜様」の捕獲が難航した。8日に七尾市鵜浦(うのうら)町の断崖で作業が始まったが、「鵜様道中」が出発予定だった12日までに捕まえることができなかった。鵜様は過去10年で5回しか捕まっていない。温暖化による海流の変化などが生息環境に影響しているとの指摘があり、伝統行事の継承に取り組む関係者を悩ませている。

本年の神事はとりやめに
本当なら、籠に入れられた鵜を神前で放し、案上にとまるとすぐに取り押さえ、神社前の海岸に運んで真っ暗な空に放ち、神前で案上にとまるまでの鵜の動きによって古老が来るべき年の豊凶を占う。
それにしても、営々とこの神事が何百年と受け継がれ、現在まで古式にのっとり繰り広げられてきた。来年あたりに見学したいと思うのだが、午前3時となれば躊躇せざるを得ないか。

2022年12月15日木曜日

祝 浅野川大橋開通100周年

浅野川大橋が開通して昨日が100周年記念の日だったという。一方、犀川大橋は2年後に100周年を迎える。二大橋は構造形式が全く異なっている。浅野川大橋は3径間アーチ橋となっており、あたりの風景にしっとりと溶け込んでいる。

全景

美しいアーチ型が大正ロマンを伝える浅野川大橋は、歴史的な価値を有するとして国の登録有形文化財に指定された。金沢らしさを象徴する地域のシンボルとして多くの人に親しまれており、古きよきものを尊重する金沢市民の気質がその姿から伝わってくる。

高欄は格子高欄となっており、唐草模様付きの格子高欄は、復刻レリーフやレトロ調の照明とともに大正ロマンを演出。高欄にもたれて景観を楽しむ人の姿も見られる。

格子高欄も風景に馴染んでいる

レトロ調の照明 平成に入り、藩政期の情緒漂う浅野川界わいの街並みにふさわしく、レトロ調の五灯式あんどん型照明を設置した。

夜景の佇まい

桜花爛漫の浅野川大橋

平成元年の改修工事で、大正時代の面影を復元し、同時に橋の上にあった電線類をすべて撤去して歩道下に埋設し、
観光地に近く、歩行者や自転車の安全性を確保するために、平成28年に歩道の拡幅や自転車走行指導帯を整備した。

これらの整備により、金沢の風景にマッチした構造物となっており、市民に愛される橋である。