2017年9月3日日曜日

客貨混載のメリットは大

佐川急便やクロネコヤマトのマークが入ったバスや電車が目立ってきた。
この度、国土交通省は、宅配用の荷物と旅客を同時に運べるようにするため規制を緩和した。路線バスがこれまで以上に多くの荷物を運べるよう重量制限を撤廃したのである。
また、地域限定で、タクシーが荷物だけでも配送できるようになった。
これは運送・物流業で担い手不足の深刻さが増すなか、「貨客混載」と代替輸送によってサービスの効率化を進め、人手不足に対応するという。

列車の混載
市内電車でもクロネコヤマトのマークが
乗り合いバスの宅配貨物収納ボックス
規制緩和の狙いは、自動車運送業の担い手を確保するとともに、人口減少に伴う輸送需要の減少が深刻な課題となっている過疎地域等において人流・物流サービスの持続可能性を確保するためには、従来の自動車運送事業のあり方とは異なる新しい事業展開を可能とし、その生産性向上を図っていくことが必要であることとしている。

旅客自動車運送事業者は旅客の運送に、貨物自動車運送事業者は貨物の運送に特化してきた従来のあり方を転換し、両事業の許可をそれぞれ取得した場合には、乗合バスについては全国で、貸切バス、タクシー、トラックについては過疎地域において、一定の条件のもとで事業の「かけもち」を行うことができるよう措置を講じられることになった。

乗合バス事業者が旅客運送の用に供する車両を用いて貨物運送を行うことができる条件を明確化する措置を講じるよう、規制改革推進会議の答申(平成29年5月23日)にも盛り込まれている。

昨日、たまたまテレビを見ていたら、過疎地を走る路線バスに宅配貨物が積み込まれていたのだが、クロネコヤマトの従業員がその効果について、「1日100キロも運転が不要となって、そのメリットが大きい」と話していた。運転手不足の宅配業者にとっては願ってもない規制緩和であろう。バス事業者にとっても、過疎化で乗客が減少する中で、宅配貨物の運搬で利益が確保できるメリットがある。

要するに、同一の車両・運転者・運行管理者等で人と物の輸送サービスが提供できるようになったということだ。
インターネットを介して物品を購入する人が急増したたため、宅配業者が運転手不足に悲鳴を上げ、運転手に超過勤務を強いて、その結果、宅配送料の値上げにつながったのだが、この規制緩和により、これから先、徐々に改善されるであろう。
何よりも、過疎地のバス路線が乗客の減少で廃止されるのを歯止めできる期待は大きい。
若者がいない過疎地の高齢者にとって、バスは生命線である。



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