2017年9月14日木曜日

動物と瞬時に心を通わす人

世界ネコ歩きという番組で不思議に思うことがある。画面に道路の片隅が写される。しばらくしてそこにネコが現れる。そこに自然体で猫が横たわる。これって、猫と打ち合わせして演技している筈がない。なのに、当然ここにネコが来ると確信してカメラを向けているのである。カメラマンは岩合光昭氏。


猫の心を見透かしてカメラを構える岩合氏。そうでなければNHKの企画番組にはならないだろう。それに、こんなにまで近づいてカメラを向けられると普通は逃げてしまう。


彼の略歴を調べてみた。

1950年東京生まれ。19歳の時に訪れたガラパゴス諸島の自然の驚異に圧倒され、写真家としての道を歩み始める。以来、地球上のほとんどの地域をフィールドに、一年の大半を大自然の中に身を置き、野生動物からの確かなメッセージを送り届けている。「ナショナルジオグラフィック」誌の表紙を飾り、雑誌「ライフ」ではベストフォトグラフに選ばれるなど、全世界で高く評価されている。
主な写真集として「海からの手紙」(木村伊兵衛賞)、「セレンゲティ」(日本写真協会年度賞)、「サバンナからの手紙」(講談社出版文化賞)、世界でベストセラーとなった「おきて」、「クジラの海」など。身近な動物にも注目し、最新写真集に「ニッポンの猫」「風のいい島」がある。

私が現職中に業務上住民と協議のため自宅に訪れる機会が多々あった。一緒に行く人によって、やたら吠えまくる犬だったり、尻尾を振って寄ってくる犬になったりする。吠えられる人は大の犬嫌い。やはり犬は遠くからでも人間を判別できる能力があるのだと思ったことがある。

こころ旅の火野正平氏も、この番組に出てくる馬や牛、犬と自然体で交流している。馬は顔を摺り寄せてくるし、牛も触られて満足そうなそぶりをしている。


犬や猫であっても人間の人柄を瞬時に判別する能力を持っているのと、動物を本当に可愛いと思う心が動物にも通い合うことを証明する人物像でした。

0 件のコメント: