会館の当番制は7年前に会館完成と同時に施行された。火と木以外は午前と午後に毎日当番が詰める。こんな制度がある町会はほかにはない。では何故こういう制度が導入されたのか。町会集会所は昭和43年に新築された。もともとグレードが高くない建物なので老朽化が進んだ。平成4年、当時の町会長が「20年後には必ず建て替えなければならなくなる。よって改築資金積み立てを行うものとして、月500円を町費とは別に徴収する」と総会で提案して承認された。
当時の町会長は自分の考えをブルドーザーのように押しまくるタイプ。誰も反対することができなかったという。その町会長の功績をもっと高く評価すべきだと思う。
当時の郵貯の金利は8%時代。18年間積み立て、元利合わせて2千万円を超えた。私は業務上得た知識があったので、敷地に見合う施設計画を立て概算工事費を算定してみた。
補助金を合わせれば何とかできると公表した。そうしたら1年でやめると決めていた町会長だったが、余りも無責任ではないかという声に押されて6年間もやる羽目になった。
18年間で1世帯約10万円の積み立てをしたことになった。よく一致団結してそこまでやったもんだと感心した。
そこで折角一致団結して建設した集会所なので、誰でもこの集会所を遠慮気兼ねなく使える施設にしようということで、15の同好会を提案して会員を募集した。料理・生け花・茶道・クラフト・カラオケ、麻雀等、今も活発な活動を行っている。
そして当番の話に戻る。
当番は同好会の会員が主となって、それぞれの組織が午前と午後に分けて当番を担うことにしたのである。平日は高齢者が担っている。土日は町会班長、子供会育成部、ネットサークルに割り当てられている。
当番の用務な何?
来館者との応対であったり、施設や備品類の管理である。
何よりも目指すところは、「常時オープンの会館」であること、当番者の顔見知りが事務室で談笑できる場であることなのだ。要するに「絆づくりの肥やし」といえよう。
ソフトボール同好会という組織が延々と活動してきて、荒屋団地交友会として名称変更されると同時に町会の同好会として承認を受け、このメンバーが主となって「荒屋団地お助け隊」が設立され、利用者が徐々に増えつつある。この制度は校下一円に広まったという。
その核が「荒屋会館」である。荒屋会館は住民の宝なのだ。
情報発進基地の1F事務室 |
荒屋会館全景 EV付なのだ |
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