2017年9月2日土曜日

何百万円もすぐ工面できる高齢者がターゲット

新聞やテレビで高齢者が詐欺被害にあっていると騒いでいるにも拘らず、それは一向に減らないのはどうしてだろうか。
いつも驚くのは、孫と信じて「お金を送ってくれ」と頼まれて、直ぐに300万円もの大金でもどうにかできることだ。
100万円以下の詐欺被害だったら、「かわいそうになぁ」と思えるのだが、それ以上になると、「あほな高齢者だなぁ」と嘲笑に変わるのが世間というもの。これには、やっかみという感情があるのだろう。

つい先日、84歳の女性が1億4千万円をだまし取られたという報道があった。
神戸市灘区の女性(84)が昨年、解決金名目で現金約1億4千万円をだまし取られる被害に遭ったことが28日、神戸市の灘署への取材で分かったという。同署によると、兵庫県警が把握している県内の特殊詐欺被害では最高額という。

手口は、女性の自宅に「生活相談センター」職員や業者などを名乗る複数の人物から「名義を貸してほしい」「名義貸しは犯罪なので解決金として現金が必要」などと電話があり、6回に分けて計約1億3800万円を郵送したという。相手と連絡がつかなくなり、今年2月、警察署に相談して被害が発覚した。

この種の詐欺は実に多い。どうしてだろうか。
ゆとりのある生活を過ごしている高齢者が、生活相談センターからの頼みなので何の疑いも持たずに善意で話を聞いたに違いない。私に電話がかかったと、誇りにさえ思ったのかもしれない。そして誰にも相談しなくても、お金は自分の意志で自由にできる人であろう。

1回あたり2,3百万円を6回に分けて送金しているというが、6回まで何の疑念も持たなかったのだろうか。おそらくそうではなくて、3,4回目でおかしいと気づいても、「あなたは犯罪者だ」と脅され送金したのだろう。

高齢者を狙った特殊詐欺はこんなにたくさんある




還付金詐欺:税金還付等に必要な手続を装って被害者にATMを操作させ、口座間送金により財産上の不法な利益を得る詐欺←最近被害急増中

架空請求詐欺(恐喝):郵便、インターネット等を利用して不特定多数の者に対し、架空の事実を口実とした料金請求文書等を送付して、現金を口座に振り込ませるなどしてだまし取る詐欺(恐喝)←アダルトサイト視聴料等

融資保証金詐欺:実際に融資する意思がないにもかかわらず、融資する旨の文書等を送付して保証金等の名目で現金を口座に振り込ませるなどしてだまし取る詐欺

金融商品等取引:実際には対価ほどの価値がない未公開株、社債等の有価証券や外国通貨等又は全く架空の有価証券等について電話やダイレクトメール等により虚偽の情報を提供し、その購入名目で金銭をだまし取る詐欺

ギャンブル必勝情報提供:不特定の者に対してパチンコ攻略法等の虚偽の情報を提供するなどした上で、会員登録料や情報料等の名目で金銭をだまし取る詐欺

異性との交際あっせん:不特定の者に対して一度だけ異性と会わせたり、異性に関する虚偽の情報を提供したりするなどした上で、会員登録料や保証金等の名目で金銭をだまし取る詐欺
こんな被害も頻発している
5月26日:石川県警白山署管内の男性(60代)が「動画サイトの未払い金」があるとのウソのメールで、現金と電子マネーで合わせて5,695万円を騙し取られる被害。

 地域サロンの集いで、ある人が不審電話があった話をしたところ、私のところも、うちもと数人が手を挙げた。このことから、犯人グループは手分けをして地域の電話帳を調べ、ローラー作戦を展開していると考えられる。実は拙宅へもかかってきた。

電話の内容は家族に相談しよう!
一人暮らしの高齢者は信頼できる隣人や友人に相談してみよう!

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