2017年9月10日日曜日

昨日、日本の歴史が動いた!


ついに100m10秒の壁が突き破られた! 昨日は日本の歴史が動いた日である。

昨日、福井運動公園陸上競技場で行われた日本学生対抗選手権男子100メートル決勝で、桐生祥秀選手が日本勢初の9秒台となる9秒98(追い風1.8メートル)の日本新記録を樹立した。
従来の日本記録は伊東浩司(現日本陸上競技連盟強化委員長)が1998年バンコク・アジア大会で樹立した10秒00(追い風1.9メートル)で、19年ぶりに更新した。

ゴール直後の表示が9.99、直ぐに正式タイムが9.98と修正された
アフリカ出身で国籍変更した選手を除けば、桐生はアジア勢として2015年の蘇炳添(そ・へいてん)(中国)に続く2番目の9秒台到達となった。世界記録は五輪で3大会連続(08年北京、12年ロンドン、16年リオデジャネイロ)金メダリストのウサイン・ボルト(ジャマイカ)が2009年、22歳でマークした9秒58。

桐生は滋賀県彦根市出身。京都・洛南高2年だった12年に10秒19の18歳未満世界記録(当時)を樹立し、13年の織田記念(広島)、昨年の日本学生個人選手権(神奈川・平塚)でともに日本歴代2位(当時)の10秒01をマーク。15年には米国のレースで3.3メートルの追い風参考ながら9秒87を出した。リオ五輪では400メートルリレーの第3走者を務め、トラックで日本勢88年ぶりの銀メダルを獲得。17年ロンドン世界選手権も同リレーで銅メダルを獲得した。【新井隆一】

4年前に10秒19の記録を樹立した時、桐生が10秒台を突破する最有力候補として陸上界に躍り出たのだが、去年からケンブリッジ、飯塚、多田、サニブラウンが好記録を出して、とうとうロンドン世界陸上の選手に出場できなくなった。
精神的にも悩んだという。ひょっとしたら、桐生はもうこのまま埋没してしまうのではないかと思われた。

だが、あの室伏浩二から筋力トレーニングの指導を受けたり、親父の諫言を聞いたり、コーチの指導を素直に受け入れられるようになったりと、地道な努力は続けていたのだ。
「ようやくスタートラインに立つことができた」と謙虚なコメントではあるが、さらに記録を伸ばし活躍されることを祈念したい。


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