2017年8月23日水曜日

建設業界に革命が起きる前兆

今朝の朝刊にコマツがICTを駆使して建設機械を操縦する技術についての記事が掲載された。
新聞の見出しが、「ゲンバ ICTが支援」。一瞬、何のこっちゃ?と思った。
このICTという単語が最近よく見る機会が増えたような気がする。
そこでICTを検索したところ、このように記述された記事があった。

ICT

情報通信技術。information and communication technologyの略称である。2000年代前半まではIT(information technology)がほぼ同一の意味で使われてきたが、国際的にはICTが広く使われており、日本でもICTが併用されるようになった。
 そもそもICTは広範な意味をもつことばであり、サーバー、インターネットなどの技術だけでなく、ビッグデータ、ソーシャルメディアなどのサービスやビジネスについてもその範囲に含めることが多い。ICTとITに大きな違いがあるわけではないが、両者の使われ方を比較すると、ITはコンピュータ関連の技術に力点を置き、ベンチャー企業が展開するサービスなどに用いることもあるのに対し、ICTはコンピュータ技術の活用面に着目し、省庁が絡む大型プロジェクトなどで使われる例が多い。通信技術を活用した次世代の中央省庁システム、一つのIDで複数の省庁にまたがった行政サービスを受けられる認証システムなどがICTの典型とされている。通信会社系の大手情報会社も営業用語として使用している。総務省の「IT政策大綱」は2004年(平成16)から「ICT政策大綱」に名称変更された。[編集部]

現在、あらゆる産業の人手不足が顕著になってきているという。特に建設業界の人手不足が深刻であるらしい。
コマツはこの問題を改善するため、10年ほど前から研究を重ね、ICT技術を建設機械に導入した。


土を切ったり盛ったりする場合、事前に地形を測量して縦断面図や横断面図を作成する。
土木関係者ならそのための人手や日数がどれほど多く必要かよく理解できるであろう。
そして、現場に切り盛りする土工定規という基本的な図面に基づいて、丁張(ちょうはり)というものを測量しながら設置する。

この丁張を目印にして所定の切土、盛土を重機と人力併用で施工するのが従来のやり方。
これに対して、ICTを駆使する工法は先ず測量をドローンで実施する。水準測量、平板測量が不要となり、それらの情報を重機に直接つないで自動的に運転するのだという。
測量に1週間、設計に1週間、これをまとめた施工計画書作成に1週間、これらに要する
時間は1,2日で済んでしまうという。測量士、土木技術者、重機オペ、全てに省力化となる。

このICTは、数年後には「アッと驚く為五郎」というくらい、建設業界に一大革命が到来するに違いない。



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