2017年7月25日火曜日

半値八掛け五割引き

人の行く裏に道あり花の山という言葉に接したのは18歳であった。
調べてみると、この言葉は千利休の名言だったことをつい最近知った。そして、この言葉に続きがあることが分かった。



「人の行く裏に道あり花の山いづれを行くも散らぬ間に行け」が全文であった。
投資家の心得として前文が広まっているが、中々これを実践できる人間は数少ない。

中学生の頃、親父が短波放送を1日中付けっ放しで、一喜一憂していた。そして今投資している銘柄の解説をした。或る日、急騰している銘柄を高すぎるから空売りしたという。半日ラジオを聞いていてすぐ、その空売りした株を買い戻したこともあった。

そんな環境もあったので、それなりに数ある銘柄から「日本針布」という株を1000株買った。18歳の投資家、50円前後だったから5万円の投資である。
結婚前にはタイムレコーダー製作会社の株を買った。当時、出勤の際は出勤簿にハンコを押した。きっとタイムレコーダーが急速に普及し会社は急成長すると思ったのだ。感が的中し毎年1割の無償増資が続いたのである。配当金は2割の高配当であった。
だが投資額は1000株30万前後だったから儲かっているという実感はなかった。

本格的に株で儲けようと行動を起こしたのが30代の半ば。毎日ダウ平均株価のグラフを付けた。ロウソク線の動きから売り買いのタイミングを掴もうと考えた。だが、思惑と常に反対に値が動いた。

上の図のとおり、自分は普通の投資家なのであった。
大富豪は次のように述べている。


私には絶望が支配している間に足を踏み入れる勇気は全くないことが分かった。
平成初頭のバブル期に100万円を元手に世界一周の資金を稼ごうと投資した。ボロ株を厳選(したつもり)の1万株×3銘柄=100万円だった。
そしてリーマンショックから成長なき20年に突入し今がある。
半値八掛け二割引きが底値だというが、私の場合は半値八掛け五割引きが現在評価額である。競輪・競馬・ボート、いずれも儲けた試しがない。悔しいことに、自分には博才が全くない。

0 件のコメント: