2017年7月11日火曜日

極悪非情!線状降水帯という化け物

先週木曜日に発生した北九州地方の豪雨は今日まで治まること知らず、その被害の全容は今もって不明である。
山という山が崩落し、大量の樹木と土砂が低地をめがけて流れ、家屋を直撃し農地を埋め川を堰き止めた。流出する過程で樹木の樹皮が剝け、丸太の山が堆積した風景は異様である。
至る所の道路が寸断されているため、今もって安否確認が取れない地区がいくつもあるという。
命だけは助かった!と喜んだものの、茫然と立ち尽くしこれからどうすればいいのか不安のいろが消えなかった。
慰めの言葉も出ない。
大量の流木が押し寄せた
この地区の住民も茫然自失であろう
鉄橋も流失した久大線
豪雨の原因は「線状降水帯」という聞きなれない言葉が躍り出た。
しかし、3年前の広島豪雨、昨年の鬼怒川堤防決壊は、この線上降水帯による原因だという。


降雨レーダーの推移を見ると、ある位置から帯状に赤色の部分は、時間が経過しても連続して赤色を示し、衰えることがなかった。
先日金沢で豪雨があった時雨量が61.5mmだという。カーボネート張りの物置がけたたましい音を立てていたが、その倍ちかくの雨量というから、滝の直下で修業する僧が体験する雨量なのだろう。
死者や行方不明の方はこれからも増えるのだろうが、幼子をかばうように亡くなった若い女性が報道された。
8月に出産を控えて実家に帰っている時に母親と共に不幸に見舞われた。ご主人の心痛を思うといたたまれない気持でいっぱいである。

ご冥福を祈りたい。

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