2017年7月10日月曜日

虚脱感漂う「祭りごも」

能登の方言に「ごも」という言葉がある。標準語なら「バカ」、金沢方言で言い換えれば「だら」となる。
去る7日、8日の2日間に亘りあばれ祭りが宇出津で開催された。宇出津出身の「祭りごも」が東京、大阪から大勢駆けつけてきた。年休を願い出て企業がNOといえば、「退職願」を出す「祭りごも」なのである。

そんな祭りは、私とも無縁ではない。幼いころ、母が叔父に「この子をキリコに乗せてやって」と頼んでくれた。窮屈な台の上に乗り、最初は見よう見まねで鉦や太鼓に合わせて、「ワーイヤサカサッサ」と声を張り上げた。そうしている内に幼い心にも祭りの楽しさが芽生えた。
乗っていると休憩時間に桃が配られた。まだ時期的にちょっと早いので、完熟にほど遠い桃をかじった。それでも「うまいなぁ」と思ったものである。

そんな思いがあるあばれ祭りであるが、何十年ぶりかに女房と宇出津へ見に行った。
幼かった頃の祭りの記憶、そして二十歳前後の能登線建設で宇出津にいた時に見物した祭り、どれも懐かしい思い出である。
あばれ神輿の安全祈願?
役場前の広場で火の粉を浴びながらクライマックス
昨日の新聞各紙は次のように伝えた。

昨日1日骨休みした「祭りごも」たちは、祭りに全身全霊打ち込んだエネルギーの完全燃焼に伴い、しばらくは虚脱感が漂うことだろう。


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