2013年3月13日水曜日

おらが町に汽車が来た

S38年4月、宇出津・松波間営業開始に向け、能登小木、松波両駅舎建築関係を担当する助役、技術掛、建築工手の3名が着任、通信・電力関係担当技術掛2名、信号保安関係担当の技術掛2名も現場に派遣されて開業準備が急ピッチで加速された。
羽根、小浦、真脇、能登小木、能登白丸、能登九里川尻、松波各駅のプラットホーム建設も鋭意進められた。
軌道整備が完了した白丸・九里川尻間
羽根駅乗降場、待合室建築関係の作業状況
請負業者の主任技術者との打ち合わせが終わり雑談中の一コマ
もうすぐ松波、九里川尻川橋梁付近道床バラスト取りおろし作業
鉄道開業準備として蒸気機関車による「踏み固め試運転」の実施が義務付けされていた。5月末、軌道整備が完了した宇出津・小木間の踏み固め試運転が行われることになった。蒸気機関車はC58が使われ、第2宇出津トンネル出口から開始した。
第2宇出津トンネル出口で踏み固め試運転出発待機中のC58
踏み固め試運転実施にあたり、工事局サイドがこの機関車を安全に走行させるため、誘導手が機関車先端に乗り緑色の旗を振りながら誘導しなければならなかった。この誘導手を私に行うよう指示された。機関車先端の手すりを片手で握り、緑色旗を振りながら現場を走行した。試運転は5km、10km、15kmとスピードを3段階に区分して実施された。
羽根地内踏み固め試運転の状況
時ならぬ蒸気機関車の出現に地元住民は驚き、そして歓声を上げた。
この時ほど地元のために尽くしていると実感したことはない。
無事試運転が完了し帰路は機関車運転室内に乗せてもらった。無論蒸気機関車の運転室内に乗るのは初体験であった。沿道から子供が手を振っている絵本の一コマが思い出された。
機関車室内から撮影した走行シーン・残念ながら雨になった

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