2017年6月5日月曜日

定年後何をしようかと悩みもしたが(その2)

集会所改築計画を手掛けて3年目の平成22年に入って、建物は殆ど完成する状態であった。
歳も66になっていた。町会長に就任して5年目となり、上部機関である校下町会連合会で常任理事をやれということになった。

集会所改築資金が300万円ほど銀行借り入れが必要と見込んで、金融機関に交渉に行った。
支店次長曰く、「町会は任意団体なので貸し付けはできません」と冷たい返事であった。最後の手段として、町会役員全員が担保提供して借り入れする方法も検討した。だが、その必要が全くなくなった。予想もしなかった県の補助金が500万も出ることになったのである。

しかし、建設費以外の調度用品も揃えなければならない。その資金は町内外からの寄付金に頼ることにした。3月末、建物が竣工し調度用品も完備した。4月初旬、建物完成祝典を開催し来賓者に1階から3階まで案内して「素晴らしい集会所ですね」とお褒めの言葉をいただいた。寄付金も多額に上り、イスやテーブルのほか、23吋ディスプレイPCやカラープリンター、65吋ディスプレイTV、大出力スピーカー、カラオケシステム等を整備することができたのである。

このほか、最も注力したのは各種サークルを立ち上げ、住民相互の絆づくりを強化することであった。
茶道、生け花、料理、カラオケ、映画、囲碁将棋、クラフト、グラウンドゴルフを創設し現在も活動を続けている。後日、これに麻雀が加わったが、このほか平成18年に創設したネットサークルもある。このサークル活動では素晴らしいことに、各代表者が現在まで献身的に役割を果たしていただいていることである。町会単独でこのような活動をしている所は吾が町会だけであろう。メリットは良好な人間関係が構築されつつあることにある。

平成23年、67歳となって町会長6年目、引退のつもりが周りがそうはさせてくれない。町会の班編成で高齢化による問題が浮上したのである。高齢のため班長ができない人が増えて3年で班長が回ってくる、何とかしろという要望が強くなったので、班の編成替えを最後の仕事として汗をかくことにした。
一方、町連では会計を担当することになった。

定年になったら何をしよう・・・と考えたが、それは一瞬の間だけであった。そんなことを考える時間的な余裕が皆無だった。(つづく)

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