2017年6月26日月曜日

婚活で大活躍した生保のおばさん

昭和30年代から平成に入る頃まで、日本全国津々浦々に個人情報をたくさん持ったおばさんが大勢いた。
ある玄関先の立ち話。
「どこどこの〇〇さんは25で、5人兄弟の長男さん、銀行に勤めていて車も持っているんだって。どうやろ、あんたの娘さんにぴったりだと思うけど」
生保の営業でいろいろな所を回り歩き、大量の情報を得ることができた生保のおばさん。
こんな話を村の隅々まで持ち歩いた。

平成に入って生保のおばさんがめっきり減ってしまった。
加入募集から契約締結までパソコンで簡単に手続きが終わってしまうように時代が変わった。
これに合わせたように、結婚をしない男女が増加している。
男性の未婚率
この表を見て驚くのは、40歳で30%、65歳でも11%も未婚の男性がいることである。
では、何故結婚しないのか。

大半の男女は、まだ適当な人に巡り合わないからと回答しているところから、かつて大活躍した生保のおばさんが今いてくれたら随分未婚率は減少すると考えるのだが・・・・。


未婚率の推移を見ると、やはり平成時代に入る頃から急激な上昇率を示している。
終身雇用という日本企業の伝統が崩れ、非正規労働者が増えた頃と一致している。
平成22年で生涯未婚率が男性で20%を超えているではないか!
20年前、香港へ旅行した時、香港の女性は結婚年齢が急激に上昇しているという話を聞いたことがある。そのころの香港は道行く殆どの男女は携帯電話で話しながら歩いていた。日本はそんな風景になるまで5年くらい要した。そしてやはり香港と同様に女性の未婚率が上昇した。


未婚の男女も増えているが、離婚して子供を連れて実家に帰ってくるパターンも、近所でさえ多くあるようになった。親の経済力がそれを許しているのだろう。

さて、生保のおばさん、隠れていないで出てきて何とかしてー。

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