2018年6月27日水曜日

日本最大級のクレーン船

今日は元土木屋の血が騒ぐこんな記事に注目した。
日本最大級のクレーン船に感嘆の声 香住・柴山港
兵庫県香美町香住区の柴山港で建設されている防波堤の一部となる「二重円筒ケーソン」を沖合に設置する作業に当たるため、日本最大級の起重機船「海翔」が25日朝、同港に入り、静かな湾内で威容を放っている。26日には、魚食普及に取り組む「香美町とと活隊」を招いた現地見学会があり、巨大なクレーンを間近で見たメンバーらが感嘆の声を漏らした。 
最大級のクレーン船「海翔」
ケーソンはコンクリート製で、直径29・4メートル、高さ26・5メートル、重さ7100トン。消波機能が高い二重円筒は、全国でも珍しい形という。但馬唯一の避難港に指定されている同港では、国交省近畿地方整備局が、このケーソンを沖約2キロに並べて沈め、防波堤を建造する事業を進めている。

1994年に1基目を設置し、今回で9基目となる。最終的に15基設置し、2030年代の完了を見込んでいる。
海翔による作業は4年ぶり。同港東側にある同整備局舞鶴港湾事務所柴山港出張所で建設したケーソンを、高さ100メートルを超える海翔の巨大なクレーンでつり上げ、浮力を利用して沖まで運ぶ。実際の作業は28日に行う予定。

国内最大級のクレーン船の吊り上げ能力は4,100tだという。ちなみに中国では何と12,000t吊りのクレーンが完成したという。
韓国のセウォル号はクレーン船を用いて引き上げられた。


桁架設
桁まるごと架設
大型クレーン船が次々に完成して大規模工事が短期間で施工できるようになった。一方、陸においてもクレーンの大型化が進んでこれも土木工事に貢献している。
小生が現職の頃は鉄桁やPC桁は手延べ式工法で架設するのが一般的であった。
手延べ式桁架設工法

能登線の桁架設(手延べ式)
現在ではトラッククレーンやラフタークレーンの大型化に伴い、PC桁や鉄桁架設に大いに活躍し、工期短縮に著しい効果を上げている。
久しぶりに昔取った杵柄の血が騒いだ。

0 件のコメント: