2018年6月25日月曜日

香林坊のシンボル日銀が移転

香林坊からバスで我が家まで乗車する時、日銀前のバス停を利用している。このバス停は後ろに日銀の建物があるのだが、かなり広い空間を保っていてバスを待つ人が多くても狭いという思いはしない場所である。

低層階だが重厚感がある
日本銀行は先月30日、金沢支店(金沢市香林坊2)を金沢駅西側に移転すると発表した。予定地はJR西日本の所有地で、日銀は同社と本格的な交渉を始めており、2019年度中の取得を目指す。現在の支店の跡地利用については未定で、他支店の前例と同様、県や市と優先的に売却交渉を行う。

日銀金沢支店は1909(明治42)年、日本海側初の出張所として開設された。現在の建物は54(昭和29)年の建築。地上2階地下1階(延べ約5400平方メートル)の鉄骨・鉄筋コンクリート造り。

日銀などによると、建物が老朽化し手狭になったことから移転を決めた。移転先は同市広岡3のJR西の所有地。同社の社宅用地(約1万5000平方メートル)の一角で、同社金沢支社に隣接している。日銀は「(現在の敷地面積約4700平方メートルを上回る)5000平方メートル超を取得したい」としている。 

開発予定地に日銀か
現在の金沢支店は北陸随一の商業エリアに位置。建物を保存するかどうかは未定で、解体の可能性もある。跡地利用について、宮田慶一支店長は30日の記者会見で「地元が高い関心を持っていると認識している。まちづくりは地域の発展に重要。議論が起こると思うが、意見に耳を傾け、できることを考えたい」と述べた。

かつての広岡国鉄村
昭和50年代までは移転先となる金沢駅西地区といってもこの広岡の国鉄宿舎くらいしか建物がなかった。この宿舎に隣接して旧国鉄バス金沢営業所がある。

JRバス金沢営業所
昭和時代ならいざしらず、この時代に広大な土地を低効率のバスターミナルは非常識というものだろう。実はこの敷地は、昭和60年前後に実施した線引き作業で、清算事業団に帰属させるという案があった。バスの営業所は現在のスーパーセンタームサシ付近を代替え地として計画したのだが、国鉄バス中部支社がバスの進入進出が困難だと屁理屈をこね、絶対阻止を貫いた。国鉄本社もある程度、バス会社に資産を渡す必要があるという考えが根底にあって、従来のまま現在まで残った敷地なのである。

さて、香林坊の4700㎡の跡地をどう利用するか知恵を絞る必要がある。


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