2020年10月30日金曜日

ツアー企画担当者の「見る目」の力量だったか

 今から10年前の9月16日、町内老人会の研修旅行が実施された。行き先は能登方面。開業して間もない能登空港、穴水の真言宗明泉寺、を巡り、穴水から七尾に向かう峠を越して直ぐに左折して行ったことがない場所でバスを降りた。広大な公園のような場所だったが、そこは私有地だと知った。広大な敷地の隅々まで整備され、維持管理も行き届いていた。5,6百米歩いた場所にドカンと大仏が鎮座していた。これが能登長寿大仏と称されるものだった。

能登空港ビルレストランで食事
能登長寿大仏2007年建立
今朝の新聞に、穴水町がこの能登長寿大仏のライトアップを行なうという記事が掲載された。吾々が旅行で訪れた際に、穴水にこんな凄いものがあるということを初めて知ったのだが、あれから10年経てようやく穴水町が「観光資源」に気づいてPR活動を始めた。

来月1日からライトアップが予定されているため、試験点灯された二十日夜、ライトに照らされた大仏が優しくほほ笑んだ。ちょうず舎から大仏近くへ延びる約八十メートルの参道にも発光ダイオード(LED)ライトが取り付けられ、幻想的な雰囲気を醸し出した。参道沿いには、ハスの形を模したライトも置かれ、紫や赤など五色の明かりに変化。脇に並ぶモミジの木も明かりで照らされ、これからの時季は紅葉のライトアップも同時に楽しめる。
試験的ライトアップ
大仏の座高は八・四メートルで、富山県高岡市の高岡大仏をしのぐ高さ。町は新たな名所として観光客を誘致しようと、ライトアップを初めて実施する。土日祝には、大仏近くにある「そば処(どころ) 大仏庵(あん)」の営業時間が午前十一時〜午後七時に延長され、期間中はかけそばとおろしそばを五百円で提供する。正午〜午後七時は地元飲食店による出店も並ぶ。

十一月一日午後四時から点灯式が催され、健康長寿や新型コロナウイルスの早期終息を祈願する大仏法要が営まれる。まんじゅうの配布のほか、地元の子どもたちによるダンスチーム「AKids」が式を盛り上げる。

園内の観音像

 
三重塔もある
故人の所有地だったからかも知れないが建立から17年、もっと早くからPRすべきだったと思う。大勢の観光客に是非見てもらいたい大仏様である。しかし、建立者の堀内秀雄さんは100歳を迎えたのを記念に建立されたもので、そもそも観光客目当てではなかった。今でもその精神が生かされており、入場は誰でも自由なのだ。素晴らしい!

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