2020年10月23日金曜日

AIで祭り囃子を醸造タンクに聞かせる?「ワー、イヤサカヤッセー、サカヤッセ!」

酒仕込みにAIが分析した祭り囃子を酒の仕込みタンクに聴かせたという。なんだこれ?

「イヤサカヤッサイ、サカヤッサイ」。幼い頃、キリコに乗せて貰って大声ではやし立てたなぁ。

今月上旬、数馬酒造の純米酒の仕込みタンクに取り付けた小型スピーカーからは、あばれ祭でおなじみの掛け声が流れていた。「宇出津の人は誰でもうずうずするようなこの音。三カ月間毎日、二十四時間聞かせ続けてきました」。同社広報担当の数馬しほりさんはこう話す。

        あばれ祭のおはやしや歓声がスピーカーから流れる純米酒のタンクを前に「疫病退散の
願いを届けたい」と話す数馬しほりさん=能登町宇出津の数馬酒造で

継音(つぎね)の商品化は、かほく市のスキャナー大手「PFU」が企画した。工場設備の異音検知で培った音声分析のAI技術で、過去のあばれ祭の音を分析。おはやしや掛け声、参加者の歓声など明るい調子の音だけを抽出し、音源化して数馬酒造に提供した。

完成した「継音」
迫力があって知名度が高いあばれ祭は、能登地方のキリコ祭りの皮切りとして毎年七月上旬に行われる地元八坂神社の祭礼。神を荒々しくもてなそうと、みこしを海や川に投げ入れたり、巨大なたいまつの周囲をキリコが巡行したりする。約三百五十年前に流行した疫病退散の喜びが起源とされるが、新型コロナウイルスの影響で今年、戦後初めて中止となった。

あばれ祭りのクライマックス
祭りの熱気を聞かせたことで、お酒の深みにもきっと変化があったのでは。中止で寂しい思いをした地元の人らにも味わってほしい」と数馬さん。PFUの担当者は「音を通じた新しい体験として、日本酒やあばれ祭といった伝統を若い世代につないでいきたい」と話した。

そういえば、果物にしろ花にしろ、毎日水をやるときに「おおきくなれよ」とか、「きれいに咲けよ」と声を掛けると、それに応えてくれると聞いたことがある。樹木医は木と話しをしているということも聞いたことがある。酒も醸造過程では生きているのだという。それに応えて旨くなったかも!

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