2019年6月15日土曜日

県庁のどこに巣があるかは秘密

ハヤブサといえば猛禽類である。猛禽類は、鋭い爪と嘴を持ち、他の動物を捕食する習性のある鳥類の総称。獲物を捕まえるための鋭い爪、掴む力が強い趾、鉤型に曲がったくちばしを持つことが共通の特徴である。 一般的に生態系の頂点に位置する例が多いことから、強さ・速さ・権力・高貴さの象徴として、猛獣などとともに戦闘機やスポーツカー、シンボルマーク、特撮やアニメのヒーローのモチーフになることが多いという。

そんなハヤブサが、石川県庁の高層部に営巣をしたのが平成17年だという。高所から鳥などの獲物を探すことができる海岸近くの断崖に営巣する習性があり、県庁舎の高層階のベランダはハヤブサの営巣場所に適していたと考えられる。
県庁舎では、平成17年から産卵が確認されていたのだが、平成26年に初めて繁殖に成功し、4個の卵から3羽のヒナが誕生し、巣立ちに成功した。

今年の4月25日1羽の雛が孵った
その後、平成27年には4個の卵から4羽のヒナが、平成28年、平成29年には5個の卵から5羽のヒナが誕生し、巣立ちした。平成30年にも5個の卵から5羽のヒナが誕生した。ハヤブサの専門家によると、ハヤブサは、通常3~4個の卵を産むが、3年連続で5個の卵を産み、それら全てでヒナがかえるのは、とても珍しいことなのだそうだ。 令和元年には4個の卵から3羽のヒナが誕生したヒナの誕生は、平成26年から6年連続となる。
平成31年4月4日(木曜日)に4個の卵を確認し、4月25日(木曜日)にはそのうちの1卵が、孵化し、ヒナが誕生したことを確認した。
そして県は13日、県庁舎に営巣している絶滅危惧種のハヤブサのヒナ3羽が巣立ったと発表した。5月末から6月5日にかけて相次いで巣立つ様子が確認された。

一人前の姿だが、まだぎこちないという
県庁高層階のベランダに営巣しているハヤブサのひな三羽が、五月末に巣立ち、庁舎周辺を飛び回っている。
巣から出るようになった当初は、飛ばずに翼を動かす練習をしていた。今月十一日に初めて飛ぶ姿が確認された。慣れていないため、まだぎこちなさが残っているという。

この先は巣を離れ、それぞれの縄張りを築いていく。親鳥はとどまり、同じ場所で再び卵を産む可能性がある

森本駅の階段天井部の照明器具上に営巣した燕ももう巣立った。産卵した燕は去年この巣で育った燕なのだろうか。何千キロも飛んできて、よく覚えているものだと感心する。
最近、人の名がなかなか出てこない人間としてはその記憶力がうらやましい。

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