2017年12月18日月曜日

荒れ狂う季節風

今年は偏西風のルートが大きく湾曲して、日本列島上空まで南下しているという。
その現象と関係があるのかわからないが、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象がエルニーニョ。逆に、同じ海域で海面水温が平年より低い状態が続く現象はラニーニャ現象と呼ばれ、それぞれ数年おきに発生している。ひとたびエルニーニョ現象やラニーニャ現象が発生すると、日本を含め世界中で異常な天候が起こると考えられている。

今年はラニーニャ現象だといわれ、冬季は低温が続いて日本海側では大雪となる場合が多いのだとか。
それを証明するような写真が新聞記事に掲載された。
先ず曽々木の垂水の滝が強風にあおられて天空に舞い上がる逆さ滝。


強風が絶壁の岩肌にぶつかり、滝が重力に逆らって舞い上がるのである。
そして同じく曽々木海岸の波の華。


大しけの海で海水が岩にぶちあたって泡状になる。水中のプランクトンが原因で泡立つという。その泡は薄茶色をしており、名前のイメージとはかけ離れていて「きたならしい」のである。その泡が岩の間に堆積して、それが強風で一斉に舞い上がる。

逆さ滝にしろ、波の華にしろ、能登外浦の厳しい季節の証なのだ。
大沢の間垣が季節風から住居を守っているが、どういうわけか曽々木や珠洲大谷方面の海岸には間垣はない。


大沢地区の間垣
春まで厳しい生活を余儀なくされる外浦地域の自然を紹介しました。



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