2017年12月11日月曜日

能登特産珪藻土加工品が人気

昭和30年代、七尾線の汽車の窓から流れゆく景色の記憶で、妙に鮮明に蘇る風景がある。列車が七尾駅を出発して金沢方向に進行すると間もなく大きく左側にカーブする。
そのカーブする線路の上空を横断する規模の大きな資材運搬のケーブルリフトが見えた。かなり高い鉄塔と、一定間隔にぶら下がった箱が忙しそうに行きかっていた。
親父から聞いた話だったが、それはイソライト工業の原石運搬だろうと。

ネット検索で写真や記録を調べてみたがなぜかそれらに関する資料は見当たらなかった。
イソライトを検索すると珪藻土を利用した製品の記事があった。

珪藻土で足を元気に 七尾の野中さん、ケア器具製作
2017/12/09 02:08
七尾市中島町古江の野中典照さんは、能登産の珪(けい)藻(そう)土(ど)でフットケア器具を考案、製作した。軽石のようにかかとなどの角質を取ったり、取っ手でツボを押したりできる。野中さんは8日、同市能登島佐波町の温泉「ひょっこり温泉島の湯」に10個を寄贈し、従業員に利用してもらった。

野中さんは23年前から、珪藻土を使った花びんなどを製作してきた。野中さんは毎週日曜日に同温泉で器具の実演会を開く予定で「足を元気にして、珪藻土の魅力を感じてほしい」と話した。
従業員に器具を実演する野中さん(左)=七尾市能登島佐波町のひょっこり温泉島の湯
珪藻土はほぼ日本中に分布しているが、主な産地は北海道、石川県、岡山県、大分県、鹿児島県などとなっている。石川県内では能登地方に鉱床が集中している。 
また、珪藻土は珪藻殻を主な構成要素としている。珪藻殻はミクロサイズの穴が多数あいているため、珪藻土は、多くの水や空気を含むことができる、比表面積(重量あたりの表面積)が大きいといった特徴をもつ。これらの特徴を活かして、珪藻土はいろいろな場所で利用されている。

現に私の家にも珪藻土の製品が3点ほどあり、重宝している。
一つは足ふきマット。濡れた足をマットに乗せるとアッという間に乾燥させる優れものである。

もう一つは珪藻土のコンロ。
わが家で使用している製品と同等品
メリットはたくさんある。油分を吸収、炭の火力が強く、長持ちする。遠赤外線の効果で焼き上がりが均質でガスレンジと格段の差がある。
もう一つはお馴染みの七輪である。


さざえのつぼ焼きはこの七輪に限る。
七輪とは、木炭等を燃焼使用する際に使う、持ち運び可能な燃焼器具である。
炭火は遠赤外線が豊富で水分の無い燃焼を長時間続けることで、特に料理の焼く工程で自然な離水防止により外はパリッと中はふっくら美味しく焼ける事から注目されますが、着火が難しく安全利用が困難と言う側面を持っている。
その炭火の長所をさらに増強し、短所を補うのが七輪の役目である。 植物プランクトンの堆積土である珪藻土を使用した、珪藻土七輪が熱効率等で優秀で一般的だ。炭を扱う炉として最良の器具・道具である珪藻土七輪は能登半島珠洲市が最も古く最大の産地となっている。


トンネルの中で珪藻土を切り出している写真だが、地山は安定しており、かつ、柔らかいので切り出し寸法線に切れ目を入れて一個々々取りだすことができる。
この珪藻土、無尽蔵であるという。珠洲の過疎化ストップに貢献しているのかも。

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