2017年3月11日土曜日

長崎から船に乗って佐世保についたー♬(その1)

NHKのブラタモリという番組が好評である。半年前に金沢を訪問していたが、我々でも知らない場所や歴史を紹介していた。
先だっては、長崎を採り上げていた。番組を見ながら平成15年に開催された、全国建設技術者協会主催の講習会で長崎・佐世保に行ったことを思い出した。

それは平成15年10月、小松から博多まで飛行機、博多から電車で長崎。長崎到着が午後3時頃であった。講習会は翌日からの1日と船旅1日、佐世保1泊の3日間。前泊なので到着した3時から、駅を起点に市内を歩き回ることにした。
長崎駅
私にとって長崎駅といえば思い出深い駅である。高校の修学旅行で終着駅長崎に到着した。そして駅前に出た途端、バスガイド十数名の編成でブラスバンドによる校歌が演奏された。エエッ、こんなところに校歌がと驚きかつ感激したのであった。観光バス会社の粋な計らい!

さて、駅を出て先ず海岸を目指すことにした。ホテルがこの海岸近くだったので荷物を置いて身軽になった。
旅客船乗降ターミナルビル付近
この付近を暫く歩くと海岸を埋め立てた公園があった。現在、そこは「長崎出島」が復元されて景色が一変したそうだ。
1kmほど海岸に沿って歩き、旧上海銀行に立ち寄った。銀行は廃業していたが、カウンター等の設備が残されていて、往時のままの状態で見学できるようになっていた。江戸末期から昭和中期まで営業していたのだろうか。

坂を登り突き当りが大浦天主堂。内部に入り見学したが、それはとても荘厳な建物と施設であった。
そこを出て左に曲がるとグラバー邸入り口である。傾斜地を造成して建てられた建物なので、敷地内のエスカレーターで庭園に着いた。その一角にある邸宅に入った。
ここは修学旅行でも来た所なのだが、内部がどうだったのかはすっかり忘れていた。
グラバー邸外観

グラバー邸から外の風景を望む
竜馬の船中八策が展示されている
ある部屋には大きな食卓テーブルの上に食器類が並べられており、江戸末期の西欧人がこんな贅沢な生活をしていたのか・・・と思った。
庭園から長崎港が一望できるのだ
ここから次に向かったのはオランダ坂。
オランダ坂
オランダ坂の途中から左に折れると外国人居留地の建物が残っている。
外国人の住居群
しばらく坂を登ると頂上となって下り坂となる。
思案橋を過ぎ中華街に入った。人通りが多く賑わっていた。ここを通り抜け山裾の寺院群へ行った。先ず、崇福寺へ。
山門
ここの大雄宝殿と第一峰門は国宝建築である。興福寺・福済寺とともに「長崎三福寺」に数えられている。
本堂内部
本堂の内部は日本の寺と随分相違する。やはり中国の寺なのだなぁと納得するのである。
隣接する3つのお寺を見学して、「長崎は坂の町」を体験することにした。
こんな話を聞いたことがある。何で自転車に乗れないんだと聞いたら、長崎出身なんですと答えられたという。現地を歩いて見て、これでは自転車なんていらんわなぁ・・・と納得した。

狭い石段を暫く登ったところに亀山社中の記念館があった。

記念館に入場しようと中に入ったら、あいにく「本日休館日」と張り紙。しぶしぶ諦め、さらに長い石段の坂道を登った。ここの住人はマイカーも持てず大変だなぁと思いながら。
山の頂上まで住宅がびっしり。頂上に公園があった。その公園に隣接して竜馬の銅像が建てられていた。長崎港を見下ろしている姿。実際に本人も大望を抱いて眺めた景色なんだろうなぁ。
竜馬像
司馬遼太郎著の石碑
ここから近道へ行くことにした。
住宅はなく墓地が点在していた
翌日、2kmほど歩いて講習会場へ。講習のテーマが何だったのかすっかり忘れた。
夕方となって長崎で最も高い山、稲佐山で夜景を見ることにした。ロープウエーの乗り場が分からないので、通りがかりの年配女性に道を尋ねたら、何と親切なんだろう、「案内しますよ」と。
そして稲佐山の展望台に立ち、長崎の夜景を堪能した。
稲佐山からの展望
港の風景と山の頂上まで煌めく灯は素晴らしい。
この数年前、函館山の夜景を眺めたのだが、冷え切った空気の中で扇状に広がる煌めきはさらに素晴らしかった。
翌日は旅客船発着ターミナルからチャーター船で佐世保港に向かうことになっている。



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