2017年3月10日金曜日

「港神戸」見て歩き

六甲山が迫る地形が世界的な貿易港を形成しているのが神戸港だ。その歴史は古い。日宋貿易の拠点港であったり、江戸後期から明治前期にかけては北前船でも大いに賑わった。淡路島出身の豪商高田屋嘉兵衛もここが振り出し地であった。

江戸末期の1863年(文久3年)、江戸幕府の軍艦奉行であった勝海舟は、海防のための幕臣の教育施設として「海軍操練所」の設立を、当時の将軍であった徳川家茂に建白した。翌1864年(元治元年)、明治維新に多大な功績を残した坂本竜馬が塾長を勤めた諸藩の志士のための「海軍塾」と共に開設されたが、勝の更迭と同時に「神戸海軍操練所」と「神戸海軍熟」は閉鎖になった歴史も残る。

海岸線から僅か2kmに新幹線新神戸駅があるが、その駅は六甲山の山裾に位置している。
新神戸駅周辺
駅ホーム背面からは、いきなり急峻な山裾が立ち上がっている。駅から港にかけては緩やかな斜面の上に街が形成されている。

新神戸駅前に立つと右手に高層のホテルがあるが、私が訪れた時は「ダイエー」の名称だったように記憶している。驚くことに、ホテルの地下を降りると100mくらいはあろうか、自然の地形に合わせて建物が造られ、物販店やレストラン等がひしめき賑わいを見せている。

そこから右手に折れて暫く行くと外国人居留地の建物群がある。
異国情緒を味わえる
室内
1kmくらい緩やかな勾配の道を下ると神戸駅。駅を通り抜けるとデパートの入り口に至る。
このエリアはハーバーランドと称し、平成に入って開発された場所である。
往時のレンガ倉庫も残っており、レストランとなっている。
位置図
煉瓦倉庫レストラン
港の倉庫といえば、横浜MM21や清水港にもあるが、いづれも中々雰囲気が良い。ここも雰囲気が良かったので食事をした。
岸壁に沿って大型ショッピングセンター「モザイク館」がある。
ショッピングモールからモザイク館に通じる通路

ハーバーランド全景
モザイク館前の岸壁から遊覧船が出る
このエリアも旧国鉄の貨物施設があった場所。大いに賑わいを見せていることが嬉しく思うのである。

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