2022年8月3日水曜日

新日本紀行(S46)の御陣乗太鼓を思い出した

輪島名舟の御陣乗太鼓の打ち手(高校生)が30年ぶりに練習を始めたという。後継者が30年間もいなかったのだろうか。


名舟町で7月31日夜に開かれた「名舟大祭」の宵祭りで、地元の高校生四人が御陣乗太鼓(県無形民俗文化財)の奉納打ちを披露した。御陣乗太鼓保存会によると、十代の若者による奉納は約三十年ぶり。コロナ禍の影響でキリコ巡行が中止になるなど祭りの規模縮小が続き、次世代継承も課題になる中、地域の若者が新風を吹き込んだ。4人の演技を見たいものだ。

新日本紀行で紹介された昭和46年には90世帯を越えていたが、今は80世帯に減少。子供の数も少なくなった。それでも町の男子小学生の全員が太鼓を練習。伝統は受け継がれている。番組で紹介された当時14歳の北岡周治さんは、輪島塗の蒔(まき)絵師になり、先頭に立って御陣乗太鼓を守り継いでいた。S46放送の新日本紀行は広島で見た。現在、事務局長をされている北岡周治さんは14歳だったとあるが、私の記憶では5,6歳の頃で、お父さんが出稼ぎに行かれる様子を撮影していて、当時の周治さんは随分淋しがっておられたような思い出がある。

伝統工芸士でもある北岡周治さん(65歳)
北岡周治さんもれっきとした打ち手の一人だが、この人のお父さんも筋骨隆々の打ち手だった。
上半身裸でこの面を付けて大迫力の演技だった
あの新日本紀行を見てからはや52年が過ぎた。周治さんも4人の後継者ができてきっと喜んでおられることだろう。

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