2022年8月15日月曜日

八田町には超ロングサイズのミミズ、競馬場には国内ここだけに住むスジアカクマゼミ、さぁ見に行こう

吾が家から3kmほど北に八田町というところがある。その地名に由来したミミズがハッタミミズ。町内周辺で水路の水かさが増したときなど、道路にうようよ這っていた金沢市八田町が名前の由来である大きなミミズ「ハッタミミズ」は有名だが、「八田町周辺には『ハッタゼミ』もいる」と競馬好きの先輩記者から聞いた。聞けば、国内では金沢競馬場の周辺にだけ生息する外来種のセミらしい。自分には初耳で、夏休みの自由研究のごとく、取材を進めると、「ジャージャージャー」と鳴くそのセミは生息範囲を広げていることが見えてきた。

森本小でハッタミミズ観察会
●01年に国内初確認
「それはスジアカクマゼミです。2001年に八田町と大場町で初めて確認されました。今も国内ではこの地域にしか生息していません」
市環境政策課の山口和俊課長に尋ねると、生態に関する資料を見せながら教えてくれた。「昨年の調査では内灘湊大橋の近くでも鳴き声が確認されました。生息範囲が広がっているかもしれません」と近況も伝えてくれた。

金沢にしかいないスジアカクマゼミ
競馬場の林に向かうと、在来種のクマゼミのようなセミが1本の木の高所に5匹ほど確認できた。耳をふさぎたくなるくらいの大音量で鳴き、1匹が音を出し始めると、他のセミも唱和するように鳴く。まさに騒音だ。
鳴き声が確認されたという湊3丁目の内灘湊大橋付近にも行ってみたが、競馬場で聞いたような鳴き声を聞くことはできなかった。
いつ、どこから来たのか判明していない不思議なセミ。夏休みの自由研究に困っている子どもたちにはぴったりのネタかもしれない。日本中で石川県金沢市の一部だけ(大場町に多いらしい)で確認されているという超レアなセミをご存じだろうか。

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