2019年5月8日水曜日

山野市長が訪台

山野金沢市長が来年、台湾・烏山頭ダムで「着工100年、完成90年」の記念事業について金沢市と台湾側と協議をしたというニュースがあった。

金沢市の訪問団は7日、金沢出身の八田與一技師が整備した烏山頭(うさんとう)ダムを管理する嘉南農田水利会(台南市)に楊明風(ようめいふう)会長を訪ね、ダム着工100年、完成90年となる来年に記念事業を行うことを決めた。金沢市と水利会が連携し、八田技師の墓前祭が営まれる5月8日に合わせて現地でイベントを開催する方針で、今後、協議を進める。

高3の孫も2月に修学旅行で高校の先輩八田與市技師の功績である烏山頭ダムを見学してきた。八田技師の生家がある花園校下でも毎年訪台して地元住民と交流している。


握手を交わす嘉南農田水利会の楊会長(左)と山野市長=台南市
八田與市技師は戦後もダムの地元の人々から敬愛されて今日に至るのだが、日本では金沢出身のそんな日本人が成した偉大な功績については世に喧伝されなかった。
かくいう自分も10年前までは全く知る由もなかった。

で、北國新聞社がこの功績を残した八田與市技師を地元として顕彰する意味でその活躍をアニメ映画で紹介することにした。
制作2年後にあたる10年前、町会の会館でその映画「パッテンライ」を上映した。

「パッテンライ」は台湾の灌漑治水事業に大きな足跡を残した『八田與一』の物語だ。八田は、明治から大正、昭和にかけての日本統治下の台湾に土木技師として派遣された。彼の偉大な功績は、当時不毛の大地だった台南県の旱魃地帯「嘉南平原」に灌漑用水路を引いて、一大穀倉地帯に変貌させたこと。そして、その用水路は東洋無比の長さであった。

2009年、台湾でも公開され大好評だったという

作品は、八田與一の苦難の活躍を、工事現場付近につくられた宿舎で暮らす子どもたちの視線から感動的に描きつたえている。日本と台湾の子どもたちの心の交流も魅力的に描かれているのだ。

台湾での試写会には李登輝元総統やジュディオングさんも出席され、李登輝氏は大感激したという。

試写会のジュディオングさんと李登輝元総統と婦人
烏山頭ダム湖
烏山頭ダムは台湾西側にあるが、二十数年前に台湾東側から台北地方を旅行した。
その時感動したことが高齢者は流暢な日本語で会話できる驚きだった。そして皆親切だった。
改元にあたり蔡英文総統が日本語で投稿された。


中国はそんな台湾の動きが気に食わぬと見て、台湾海峡に軍艦や戦闘機を派遣して嫌がらせをしている。
災害のあるたびに多額の義援金を贈ってくれる台湾であるが、正式な国交はないのである。毎年600万人も台湾へ旅行していた中国人は、政府指導でゼロになったという。
そんな圧力に「負けるなよー」と応援したい。


0 件のコメント: