2019年5月2日木曜日

お召列車の背面警備

令和の2日目を迎えたが、昨日は新天皇の儀式がいくつも執り行われた。
何だか急に平成天皇が遠くに去って行かれた感がする。昭和天皇の記憶も随分薄れてしまったが、自分には忘れられない記憶がしっかり残っている部分がある。
時は昭和58年5月、岐阜から金沢に着任して5カ月余の行事である。
第34回全国植樹祭が石川県で開催された5月の出来事であった。

お召列車
その頃、金沢駅鉄道高架化事業の関連工事で、乙丸から森本にかけて貨物通路線新設工事が施行中であった。上下貨物通路線の路盤工事や乙丸、金腐川、柳橋、法光寺、横枕等5か所の地下道の工事中であった。
天皇皇后両陛下がお召列車で七尾から金沢まで旅行されるので、工事現場の警備に当たれと指示があった。

本来は鉄道公安や保線区関係者が警備配置に就くのだが、工事区間は工事局関係者が配置に就かなければならない。お召列車が走行する1週間前くらいから、管理局サイドにおいて、側溝や横断函渠の中を徹底的にチェックしていた。
当日、列車通過1時間前に現場配置についた。予め警備方法の指示が行われた。「列車進行方向に向かって立哨せよ」というものだった。そして、「絶対、進来する方向に振り返らないように」と釘を刺された。
これを背面警備という。

そういうことで、手を振ることも拝顔することも能わずであった。

当時の写真を検索したが、1枚の写真しかなかった。36年の年月で風化してしまった感がする。

鶴来の森林公園の帰り際にこの会社に立ち寄られた
全国植樹祭はこの32年後、平成27年小松市においても執り行われた。



植樹祭は各県を順序を定めて開催されるものと思っていたが、そうでもないようだ。
近いうちに令和天皇が植樹祭に来県されるかも知れない。


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