2019年5月6日月曜日

認知症高齢者の行方不明を防止する金沢市の事業

金沢市の施策として、徘徊する認知症高齢者を見守る事業がスタートしたという。
今、IoT(なぜかoは小文字)という文字や言葉が脚光を浴びている。

そこで今一度IoTとは何か、その定義を調べてみた。
Internet of Thingsの略であるIoTとは、コンピュータなどの情報・通信機器だけでなく、世の中に存在する様々な物体(モノ)に通信機能を持たせ、インターネットに接続したり相互に通信することにより、自動認識や自動制御、遠隔計測などを行うことなんだとか。

そんな技術を導入して金沢市は、IoTで認知症高齢者見守りという事業をスタート させた。

認知症高齢者が装着するICタグ(手前)。固定感知器に近づくと位置情報が記録される=金沢駅

徘徊(はいかい)の可能性がある認知症高齢者を、IoT(モノのインターネット)技術で見守る市の事業が始まった。ICタグを身に着けた高齢者が、専用アプリを取り込んだスマートフォンを持つ人に近づくと、位置情報が記録され、履歴をたどることで現在地を絞り込める仕組み。手持ちのスマホで協力できることから、市は市民参加型の見守り態勢を整え、高齢者に優しいまちづくりを目指す。

ICタグは14グラム。在宅で生活する認知症高齢者が装着した状態で自宅を離れると、家族にメールで通知が届く。行方不明になっても、専用アプリが入ったスマホ保持者とすれ違うと、自動的に位置情報が記録されるため、家族は記録の履歴を検索することで、現在地の特定につながる。
金沢駅や金沢中・西・東署など市内44カ所には、固定感知器を設置した。スマホと同様、ICタグを身に着けた高齢者が接近すると、位置情報を記録する。市によると、4日までに少なくても4人が見守りシステムの利用を始めた。
5年前のデータでも行方不明者がこんなに多い
事業には自身のスマホにアプリを取り込み、位置情報を提供する市民ボランティアの協力が欠かせず、市は民生委員や市職員に登録を呼び掛けている。今後は認知症サポーターや学生にも広げていく。
7月には捜索模擬訓練を実施予定で、ボランティアの協力を得て、高齢者を発見するまでの動きやシステムを確認する。

市の担当者は「アプリを入れたスマホを持っていれば、認知症の高齢者と擦れ違った場合、意識しなくてもボランティア活動に協力できる。市民の協力を得ながら、高齢者の安全安心を確保したい」と話した。

損害賠償責任が問われることも
徘徊で列車を停車させると遅延に伴う払い戻し料金の損賠を請求される場合があるという。

今時、スマホを持たない人はごく少数だろう。持っている人は率先してアプリ導入に理解を持って協力してもらいたいものである。


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