2019年5月20日月曜日

3年ぶりの実家は荒れていた

昨日は3年ぶりに能登の実家へ行った。
数年前までは墓があったので年に2,3回は空き家となっている実家に行っていたが、墓をかほく市の墓地公園に移転してからは、5月連休頃に1回だけ掃除しに行くようになった。が、一昨年4月に肺炎球菌を発病し2週間ほど入院、去年は腎臓がん切除のため5月に2週間ほど入院と、2年続けて行けなくて掃除をしていないのでどうなっているのか気にかかっていた。

試しにストリートビューを見てみたら、撮影が去年7月という実家の様子を見ることが出来た。その映像には障子が破れて荒れ果てた家という印象で写し出されて心が痛んだ。
そんなことから、意を決して昨日8時半に家を出発した。

玄関の戸を開けようとしたところ、少ししか空かないので戸の下を見たら、砂が溜ってコケが生えていたので取り除いて入った。2年も放置していたので家の傷みが目立つようになった。町の水道は契約を止めてから十年以上経過しているが、在所で運営している山の水道があるので何不自由なかったのだが、水道栓をひねっても水はでなかった。近所の人に聞くと、もう誰も山の水を使わなくなったので維持管理していないから給水されないということだった。

しかたないので、家の横に流れている用水から水を汲んできて使った。
床や階段、廊下をモップがけしてトイレの部屋に入って「何だこれ!」と驚いた。手洗い器が床に落ちて破損しているではないか。そしてタイル張りの床一面に何かが散乱している。何だろうと天井を見て原因が分かった。塗装材が剥離して落下したのだ。男用、和式、洋式の各トイレの床も同様な状態だった。

箒で天井の浮いた塗装物を落とした。その始末に相当時間を要した。
昼になって作業を中断して弁当を食べることにした。向かいの人がポット付きのコーヒーセットを持ってきてくれた。こんな時の嬉しい差し入れだった。

昼食をそそくさと終え、障子の張替え作業を始めたのだが、その前処理がかなりの時間を要した。破れた障子紙を剥がす作業が大仕事。そのあとに桟の残った紙の除去が大変なのだ。そして6本の障子紙を貼り終えた。真っ白の障子戸になって見違えるようになった。

最後は後ろの庭の除草作業。終わる頃はくたくたになった。
「夕飯はどうする」と女房が聞くので、前回行った宇出津の寿司屋にしようと決めた。
その寿司屋は3年前にできたばかりの「もりもり寿司能登総本店」。

オーナーが宇出津出身なので総本店なのだとか
右側の列に案内された
宇出津店のネタが新鮮な地元産なので飛びっきり美味い!のである。
くじらの寿司を初めて食べた。これも絶品。赤いかのゲソと胴体としっぽの3点もり、バイガイもうまかった。それに「タラ汁」は大きなどんぶりに汁や身が一杯。
疲れが吹っ飛んでしまった。
8時半過ぎ、目的を終え無事帰着することができ一安心である。でも、実家をいつまでも持っているわけにもいかんなぁという気持ちも湧いてきた。


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