2019年3月7日木曜日

逃げも隠れもしないと思ったがやはり人の子

昨日の正午あたりから、民放各社はゴーン被告の釈放について一斉に放送を開始した。
東京地検前は200社余の報道陣のカメラがひしめき合っていた。普段は構内に入れないのだが、昨日に限ってひしめく報道陣に解放されたようだ。
殆どのワイドショーが終った午後4時過ぎ、東京地検正門に黒塗りワゴンと軽四バンが停車した。暫くしてガラス戸が開いて作業員に扮した数人の一団が出てきた。一団の真ん中付近に水色の帽子、眼鏡、大きいマスクに顔を隠したゴーン被告がいた。




なんだこれは!こんな光景は見たことがない。無罪請負人と自他共に認める凄腕弁護士を抱えたゴーン被告にしては、どうして変装する必要があるのだろうか?

新聞記事はその時の様子を次のように記した。
玄関から10人ほどの拘置所職員が出てきた。職員らに挟まれるように、青い帽子にオレンジ色の反射ベストを身につけ、マスクをした男性がいた。背筋を伸ばし、ゆっくりとした歩み。黒塗りワゴン車の前を素通りし、前方に止めてあったスズキ製の軽ワゴン車に乗り込んだ。

埼玉県内の塗装会社の社名が書かれ、塗装道具が積まれた軽ワゴン車は、静かに走り出した。黒塗りワゴン車は停車したまま。弁護人も玄関付近に残っていた。
だが、軽ワゴン車の後部座席に座った男性の帽子とマスクの間には、特徴的な太い眉毛と鋭い目つきが見て取れた。「えっ、ゴーン被告?」。中継中のテレビ局の記者は声を裏返し、言葉に詰まった。他の報道陣も「変装か」とざわつき始めた。軽ワゴン車が拘置所敷地内をぐるりと回って車道に出ようとすると、カメラマンたちが一斉にシャッターを切った。

拘置所を出発した軽ワゴン車が行き着いたのは、東京都千代田区の弁護士事務所。車から出てきたのは、作業員風の服装から、濃いグレーのコートに着替えたゴーン前会長だった。事務所に入った後も、メディアの前で語ることはなかった。

弁護団は「保釈後のゴーン前会長の住居をマスコミに割り出されるのは困る。拘置所周辺で待機している報道機関に分からないように拘置所を出たい」と考え、苦肉の策として変装に踏み切ったという。 前会長は拘置所からJR秋葉原駅近くの弁護士事務所に移動し、約2時間後、スーツ姿で車に乗り込んで事務所を離れた。保釈後、弁護団は「ゴーン前会長の体調の回復が必要なため、本日は記者会見などを開かない」とのコメントを出した。

釈放後に会見があると思われたが取りやめたらしい。
声高に「無罪」と叫んでいるようだが、やましいところがないなら変装などせず、正々堂々とした振る舞いを見せて欲しかったと思うのだが。

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