2017年5月4日木曜日

小木・とも旗祭りと水平線の彼方の立山連峰

大型連休の半ばという昨日(3日)、1年ぶりに柳田の実家の見回り・掃除に出かけた。
昨日は朝から里山海道を走る車の数が多いと思ったのだが、終点の能登空港IC手前で今まで経験したことのない大渋滞であった。

20年前まで親父とお袋が住んでいた状態のままに、部屋の模様が今にある。いずれは片付けしなければと思いながら今に至っている。家の玄関前はコンクリートの上に砂埃がたまり、そこに草がぼうぼうと、家の中は1年分の砂埃が積もっていた。裏庭も笹が伸び放題、全て始末が終わるまで4時間近くかかった。

終わってから久しぶりに飯田方面にドライブすることにした。宝立山の真下を貫く広域農道を何十年ぶりかに走った。能登町久田から珠洲市若山に通じるこの道路は快適に走行できるのだが、地図にも細い線でしか示されていないため、知る人ぞ知る者だけが走るので、極めて交通量が少ない。景色も良く、途中には宝立山ポケットパークがあり、お薦めルートである。

旧珠洲駅のすずなりに入り海藻やイモ菓子を買い、そこから海岸沿いにドライブすることにした。
このルートはかつて国鉄バスが行き交って賑やかだったが、現在は山手のバイパスがメイン道路となって今は静かな佇まいの道である。
鵜島あたりで水平線上にくっきりではないが立山連峰が見えた。私にとっては55年ぶりの風景であり感動したのである。
かすかに立山が
宗玄・恋路浜・松波を過ぎ新保・白丸・長尾・越坂・旧能登小木駅前を懐かしく走った。
昭和36年夏から昭和38年秋まで、能登線建設でこの辺りを何度も行き来したところなのである。

一之瀬から最初のトンネルに入り3つ目のトンネルを抜けると祭囃子が聞こえてきた。幼い女の子二人が着物で着飾ってとっても可愛くお母さんと歩いていた。至る所が通行止め。ただでさえ狭い小木の道路でどこを走ればいいのか迷ってしまった。
広場に出たと思ったら大勢の祭り見物の真っただ中に。この日は小木の伴旗祭りの最中だったのだ。折角なので駐車できる場所を探して奥へと進んだ。そして、思いもよらなかった祭りが満喫できたのであった。
牽引する大型船と御座船と9艘の伝馬船
先導船は一回り大きく、大漁旗で装飾され大勢の人足連中が笛太鼓と囃子声を上げていた。
御座船には神輿が据えられ、その人足が囃子を立て、9艘の伝馬船には1艘あたり4,50人もの人足が大きな囃子声を上げ、とても賑やかで、20mの旗と吹き流しが勇ましく感じた。
ここにも立山連峰が!
55年前、宇出津の田ノ浦海岸で手にとるようにくっきりと見えた立山のパノラマを思い出した。
今月、NHKのBSで放送している「日本縦断こころ旅」で、石川県を訪れるというので「私の心に残る風景」の原稿の募集があった。締め切りにどうにか間に合ったが、今のところそこに行ってくれるか未知数である。今月中旬以降の放送が楽しみである。


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