建設着工は先ずその脱線機を反位にする梃操作から始まった。これにより土工線(建設中の線路をいう)に動車(DL、MC)が資材を載せて通行できるようになる。
能登線の1/3、L≒18kmの軌道敷設工事に着手 |
1.宇出津駅構内資材ストックヤードからモーターカーにトロッコ2両を連結しレール、マクラギ、レール付属品類の資材を運搬
2.おおよその間隔でマクラギを並べる
3.並べたマクラギにレールを運搬据え付けし、ゲージ(左右レール頭部内面の間隔:1067mm)を測定確認しながらイヌクギで固定する
4.軌きょう(道床バラストがない状態)のマクラギ下に15cmのパッキンを入れ道床厚を確保したのち運搬してきたバラストを軌きょう内に掻き込む
5.道床バラストを搗き固めながら、軌道を線路中心線に合うように整形する
以上の作業を繰り返しながら延伸していく工法である。
手順3.レール運搬据え付け状況・白丸駅付近 |
宇出津駅から土工線にバラスト運搬が連日実施される |
手順3のうちゲージを確認しながらレール固定作業・第5宇出津T出口付近 |
手順4.道床バラスト運搬取り卸し・内浦町市ノ瀬地内 |
手順4.道床バラスト掻き込み・内浦町市ノ瀬付近 |
手順5.道床搗き固め整備 |
レール空伸ばしは一路松波へ・能登小木付近 |
以上の工程を繰り返しながら昭和38年10月まで能登線18kmの軌道敷設工事に邁進した。
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