2022年10月27日木曜日

家業を継いで7年目、今では世界進出を目指す!

7年前、母が亡くなって家業の鍛冶屋を継続する意欲を失い廃業するという父の姿を見て、一念発起、20年余を務めた役場を退職し4代目を継いだ。それ以降、経営方式を改めネット活用等を図った結果、業績はみるみるアップしているという。能登町ふくべ鍛冶4代目社長干場健太郎氏である。


その社長の営業方針は、従来の鍛冶屋とは大きく異なっている。

農村に出前を始めた!
村のおばあちゃんたちは大喜びだという
営業にネットを活用し始めると、業績は飛躍的に伸びた。今では注文が受注能力を上回っているため、社員を新規募集するまでになっている。
HPより引用:「ポチスパ」とは、ネットでポチッとするだけで、熟練の鍛冶職人があなたの包丁をスパスパの切れ味にしてくれるサービスです。

手順は簡単3ステップ。①ネットで注文すると、包丁BOXと宛先票をお送りするので、②包丁を入れて、③ポストへ投函するだけ。包丁到着後、1週間程度でスパスパの包丁をお届け致します。

2年前、7人の侍の一人に選出され講演した

ふくべ鍛冶は地域に必要とされる包丁やクワ、カマ、ナタなどの製造や修理をしている100年以上続く、老舗の鍛冶屋さんなのだ。
大学卒業後、地元の町役場に就職した干場さん、母の病死をきっかけに父が廃業を選択したことに大きな疑問を抱た。地域に一つしかなかった鍛冶屋さん。これが無くなった時、農業や漁業の現場はきっと困るに違いない。まだまだ求められる存在なのに、何かできることはないか。そう考えた干場さんは翌年に役場をやめて家業を継ぐ決心をした。

能登半島では輪島塗が代表されるように、古くからものを大切に使い、最後まで使い切る文化がある。そこを強みとし、能登半島を『道具のメンテナンスのメッカ』にしようと考えたという。能登半島を中心として、全国どこからでも気軽に職人さんにアクセスできるようにすることで、一般家庭でも道具を長く大切に使う文化に移行することがこのプロジェクトを通した目的なのだ。

宇出津新町の本店
この店舗で囲炉裏に据える3本足の五徳を購入した。市内のホームセンターを数軒回ったがなかったのだ。
社長は今、世界進出を企てているという。宇出津から世界へ・・・実に頼もしい!

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