2021年10月5日火曜日

一級観光資源が泣いている

名勝曽々木海岸で忘れ去られた一級観光資源が眠ったままとなっている。能登半島地震が起きた平成19年3月以降、今なお通行禁止となっているのをご存じだろうか。11年間も立ち入り禁止となっておれば、素晴らしい観光資源があること自体忘れ去られてしまうだろう。

素掘りのトンネルが複数存在する

そこは能登の親不知と称される急峻な山が海岸に迫っている場所。高校生の頃まで毎年そこに訪れていた。どういう訳か引き付けられる魅力あるエリアなのだ。後年、波の花遊歩道と命名されたようだ。

江戸時代末期にお坊さんがトンネルを鑿でこつこつ掘り進めた

昭和30年まで徒歩で通行した能登の親不知

一つ目のトンネルを抜けるとひときわ広い「福ケ穴」となる

始点は自動車道のトンネル入り口から海岸沿いに波の花遊歩道が始まる。すぐ短い素掘りトンネルとなってこれを抜けると「福ケ穴」という大きな穴に出る。その穴の奥には仏像が安置されている。

次に現れるのは映画のロケで名がついた「接吻トンネル」

全部でトンネルがいくつあるか自信がないが、6本はあると思う。
そして険しくて細い坂道を登ってまた降りる。ちなみに、自動車道が開通したのは昭和30年前後だったように思う。それまでは、真浦まで行くには必ず老いも若きもこの細くて険しい道を通らざるを得なかったのである。

終点は垂水の滝である。折角の観光名所が忘れ去られようとしている。当局におかれては価値に目覚められ早期に復旧されるよう要望したい。

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