2021年10月16日土曜日

温泉地に対抗策 金沢市内のホテルが県、市「宿割」の差額を食事券&クーポン券付きサービス

「ただ」どころか小遣い銭までサービスするホテルがあるという。温泉郷に客を取られない秘策なのである。金沢市内住民は市内のホテルに宿泊することは希だろうが、癒やしを求めて宿泊する人もあるのは事実。
仕組みは県と市の宿割り制度とクーポン券の利用である。

チェックインの手続きをする宿泊客。金沢市内では宿泊料が実質ゼロ円となるホテルが出ている

しかけは石川県と市の旅行割を適用した後、ホテル側が客に対し、支払額と同じ金額分の食事券を渡す。宿泊客は県民旅行割のクーポン券も受け取れるため、「タダ泊まり」に加え、最大で2千円分の得をすることになる。旅行需要が回復傾向にある中、温泉地に対抗するプランとして売り込み、集客につなげる。


あるホテルでは県と市の旅行割を併用し、5千円の食事券が付いたプランを5千円で発売する。この場合、宿泊客は2千円分の県民割クーポン券を得られる。食事券は市内の飲食店26店で使うことができ、同ホテルは飲食店ともタイアップして低料金をアピールし、客を増やす。
宿泊客にとって、さらにお得なプランを打ち出すのは、上堤町のホテル「トリフィートホテル&ポッド金沢百万石通」。このホテルでは県と市の割引を併用することで1泊1990円になる。宿泊客は、近江町市場内にある飲食店「近江町食堂」の食事券5千円分がもらえ、3010円分の恩恵を受けられる。

食事券だけの客もあるのだとか。
ある支配人は、「宿泊せずに食事券だけ受け取って帰る客もいた」といい、「内心は複雑だが、コロナ禍で経営が厳しい中、来てもらえるだけでもありがたい」という。
ならば私めも気晴らしに泊まってみようか!

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