2021年9月8日水曜日

60年前の片町

 昭和36年3月に就職のため金沢を離れたが、その1か月後に撮影された片町界隈の写真である。だからまだこの風景がきっちりと記憶されている。

片町の代名詞は大和だった
屋上には遊園地としての施設が稼働している時代である。
この頃は米ソの開発競争で宇宙への関心が高まっていた時代である。屋上には宇宙科学の最先端を紹介する「宇宙博」開場式前日の昭和36年4年10日に撮影された。
ガガーリンを乗せたソ連の宇宙船が世界初の有人飛行に成功したのは、4月12日。宇宙博開幕当日のことだったと記事にあった。

この屋上から海の方を見ると、北陸線の犀川鉄橋を境にして海側は田園地帯だった。そういえば犀川沿いに上伝馬町や下伝馬町があり、中学の同級生の家へ遊びに行ったことを思い出した。犀川大橋のたもとには「牡蠣船」が止まっていた。あの船で料理を味わいたかったなぁ。このあたりから長町まで中学の通学区だった。写真右側に宇都宮書店があった。参考書を買って1階に降りて高級文房具(万年筆)に見とれていた。

現在の片町周辺
あれから四十数年後、幸町の職場に通勤するようになった。香林坊へ移転した大和の前でバスから下車、徒歩で竪町通りや犀川河川敷を経由して9年間通勤した。あれからもう十数年とは・・・。とほほだ。

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