2021年9月19日日曜日

一人暮らしの安否確認に強い味方が登場

町内の高齢者が30%を上回ったのは随分前のことである。そのうち、一人暮らしの人も年を追って増えつつある。そこで問題になるのは安否確認である。いつの間にか自宅で亡くなっていたという人も増えつつある。基本的には民生委員が一人暮らしの状況を把握しているのだが、民生委員協議会では「個人宅の玄関の敷居はまたがないこと」と指導しているようだ。これでは確認ができないのではないか。

しかし、孤独死は町内でも増えつつある。何年か前、付近の住民が〇〇さんの姿が最近見かけなくなったので家に入り確認したいので立ち会いをお願いしますと依頼されたことがあった。鍵がかかっていたので窓を総点検して、何とか入れる場所があったので中から玄関の鍵を開けてくれた。で、家の中で倒れているのを発見して救急車で入院させた。

そんな体験をしたことがあったので、新聞に「電球で安否確認」という記事に注目した。

   1人暮らしの高齢者の安否を確認するため、試験的に導入した見守り電球。長時間、
   点灯や消灯が続くとスマートフォンなどに警告が通知される=金沢市野町で

「高齢者見守る電球 ON 長時間の点灯・消灯 町会長らに通知」
1人暮らしの高齢者の安否をすばやく確認するため、金沢市野町社会福祉協議会は、通信機器を内蔵した「見守り電球」の活用を試験的に始めた。対象者の自宅に設けた電球が長時間ついたままか、消えた状態が続くと、遠くに住む家族や町会長らに自動で連絡が届く。新型コロナウイルスの感染拡大で地域の見守り活動も制限される中、デジタル技術を使って暮らしの安全安心の確保を模索する。

導入したのはIoT(モノのインターネット)電球で、市内のソフトウエア会社「シーピーユー」が開発した自治会支援アプリ「結(ゆい)ネット」と連動し、NTT西日本が管理。八時間連続の点灯か、二十四時間連続の消灯が続くと、事前に登録した家族や町会長、民生委員のスマートフォンやタブレット端末に警告が通知される。通知を受けた人たちは短文で会話するアプリのチャット機能を使って連絡を取り、高齢者の自宅に駆けつける。来春まで試験的に運用し、実効性を確かめる。

背景には、高齢化に加え、コロナ禍で地域行事が開けず互いに顔を見る機会も減った事情がある。協議会によると民生委員が高齢者の自宅を訪問して安否を確認する見守り活動をしようにも、一定の距離を取るなど接触を避ける必要があり、難しいのが現状。昨年夏には、野町地区に住む八十代の女性が自宅で倒れているところを発見され、搬送先の病院で死亡が確認された。「民生委員は大きなショックを受けていた」。協議会の杉岡利正会長(79)は振り返る。来年三月末までは、無料で電球を設置でき、それ以降は定額制となるという。

そんなに費用がかからず合理的に安否確認が可能なので、町内にも導入すれば良いと考えるので、町会や民生委員に提案したいと思う。

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