2021年7月6日火曜日

中国と日本国内の同一労働状況を比べて見れば

 集団で何をしているのか?とある写真に目がとまった。よく見ると駅構内での線路工事のようである。作業員は高齢者が殆どのように見えた。

中国高速鉄道工事の作業状況
驚くことに今時、誰1人ヘルメットを被っている者がいないではないか!
中国福建省福州市の福州駅と平潭島を結ぶ福平鉄道福州南駅で分岐器敷設作業を行う作業員達である。この作業により、同鉄道の全線が全国高速鉄道網に接続したという。
分岐器敷設工事は人海戦術。この作業は国内外を問わず人力がメインとなる。工事指揮者というその道のプロが采配して行なわれる。写真の作業は持ち上げられたレールをどの位置に停止し降ろすか指示に従い動かなければならない。

国内の同様の作業状況を見てみよう。
東海道貨物線横浜羽沢駅付近分岐器敷設作業
実に整然と大勢の人員が呼吸を合わせて作業をしている状況が見て取れる。中国の作業は戦後間もない頃の作業状況と同様である。
昭和41年、名古屋・塩尻間線路増設工事の一環で恵那~中津川間の複線化工事を担当していて、線路切換を行なった写真を撮影した。
昭和41年当時には全ての作業員にヘルメット着用が義務づけされていた

世界第2位を誇る中国の経済力だが、こうした作業のレベルは日本の50年前と同じである。共産党創設100年記念式典では「偉そう」なことを云っても、まだまだ日本には追いつけないだろう。

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