2021年2月25日木曜日

崖下直下300mを覗く修行の総本山?

アドベンチャーレーサーという職業があることを田中陽希の百名山シリーズで知った。現在は三百名山を放送中なのだが、コロナ禍で予定が伸びて終点の利尻山に登り終えたのか分からない。そのシリーズで、奈良県の吉野山と熊野三山を結んでいる修験道の聖地「大峯奥駈道」の峰々を登った。登山の途中、西の覗きという場所に行ったのだが、最初は尻込みしていたが決心して覗きに挑戦した。

体にロープで縛り300m下を見ながら「親に孝行するか」と問われるのだ

二人がかりでロープを持つ

何でもかんでも全部「はい」と答えざるを得ない

「金峯山寺の大峯奥駈修行」では、この険しい道のりを1日10時間以上ものペースで踏破し、約180kmもの道のりを経て熊野の神々へ詣でる。そして「大峯修行体験」の方では、新しく生まれ変わるための捨身行とも言われ、断崖絶壁から命綱1つで逆さ吊りとなる有名な「西の覗き」などの修行も体験する事ができ、まさに修験道体験の最高峰とも言えるスポットとなっている。

平成20年4月に吉野の千本桜を見に行った。満開時期は下から上に移っていく。13日だから上の山へ行ったのだが、その途中に金峰山寺という大きなお寺があったので寄ってみた。ここは修験道の本山だということを田中陽希が訪れて初めて知った。

このお寺の仁王門で写した

この写真の金剛力士像が痛みが酷くなり修繕するため、有史以来初めて外に出されたという。で、修理が終わり奈良国立博物館で展示されている。

修繕前の状態

展示中の仁王像

像の本来の安置場所である金峯山寺仁王門(国宝)の修理が完了(2028年度予定)するまでの間、展示されるというから当分の間、奈良博物館で見ることができる。

さて、田中陽希だが、屋久島から指宿、本州から四国の瀬戸内海、青森から函館、稚内から利尻、これらの海をカヤックで渡った。スーパーマンといえる行動にただただ感動した。

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