2020年8月2日日曜日

高齢者の最大の難敵「孤独」と「認知症」

昨日は日本人の平均寿命が、8年間も伸び続けていることについて記した。そして、10年間も寝たきりで寿命を終えるのだという。これでは寿命が伸びても余りにも悲しすぎる。
老後の三大不安として「健康」「お金」「孤独」だが、最も深刻なのが「孤独」だろう。

関心のある趣味のグループに入るとか、自分が先頭に立ってグループ作りするとか、人と人のつながりを持つことが大切である。

怖いのが5人に1人がなるという認知症である。これは凄い確率なのだ。随分前の話になるが、毎月来ていただいている寺の住職に、「おふくろの認知症が進んで困っている」と話たら、「いやいや、本人は何にも困っていない。本人は一切の煩悩から解放されて幸せなんです」と云われたことがあった。そうか、なるほどなぁ、そういう考えをすれば、いらだった心が幾分鎮まった覚えがある。


近年では、雑誌やテレビ、ネット記事で「キレやすい老人」「暴走老人」「高齢クレーマー」などのタイトルをよく見かけるほど、一部の高齢者の問題行動が取り上げられている。今回のコロナ禍でもしばしば報じられているところである。これはおそらく孤独が引き金になっていると考えられる。最近では、「暴言・暴力を許しません」と張り紙をした病院や老人介護施設も増えているという。 

他山の石として心せねばと思う。

0 件のコメント: