2019年4月24日水曜日

運転手不足も旅客収入減も一挙に解消!

宅配業者にしろ引越業界にしろ運転手不足が著しいという。4月危機という話があったが、会社員にしろ公務員にしろ人事異動に伴う引っ越しは順調になされたのだろうか。
そんな状況の中、人口減少が続く地方のバスで客貨混載とすることで、どちらもメリットがあることから、拡大しつつあるようだ。
先だって、金沢・東京間のJRバスでも客貨混載が始まったという。

高速バスにも導入された客貨混載
そしてこの度、利用者減少が続くJR北海道が、宗谷線稚内―幌延間(60キロ)で、佐川急便の宅配荷物を輸送する事業を18日から始めた。駅からタクシーなどで各戸に配送する仕組みで、運転手不足の佐川にも利点がある。国土交通省によるとタクシーも組み合わせた貨客混載の取り組みは全国初という。

参加するのはJR北海道(札幌市)、佐川急便(京都市)、タクシー会社「天塩ハイヤー」(北海道幌延町)。佐川が集めた荷物を稚内駅か幌延駅で専用の箱に入れ、1両編成の普通列車内の座席に固定。幌延駅からの配送は委託を受けたタクシー運転手が実施し、稚内駅では佐川が荷物を配送する。1回に最大60個程度の荷物を輸送できるという。

宗谷線は1キロ当たりの1日平均乗客数が1975年度の1878人から2017年度の352人と5分の1以下に減少。一方で佐川もトラック運転手確保は容易ではなく、トラックで片道1時間程度かかる稚内―幌延間をJRに置き換えると年間417時間の運転時間が削減可能という。トラックからの二酸化炭素排出量も年間3・8トン削減でき、JR北と佐川は、今回の取り組みが成功すれば他地域への拡大も検討する。

JR宗谷線稚内駅で
18日、稚内駅では普通列車に最初の混載となる41個の荷物を搭載。佐川の柴田和章取締役は「これからますますドライバーが不足する中、労働環境改善や排ガス軽減で地域社会にも役立つ」と期待を示した。JR北・旭川支社の島典賢(のりさと)支社長も「宗谷線の利用促進に向け(事業を)育てたい」と話した。
鉄道ジャーナリストの梅原淳さんは「旧国鉄時代に比べ旅客列車での小規模荷物輸送は減っていたが、JR、宅配便事業者双方にメリットがある新たな貨客混載が実現すれば将来的に実施地域拡大や特急列車、北海道新幹線の利用などの可能性も出てくる。コンテナでの大規模輸送に比べ、小規模な荷物の輸送需要を取り込むことで乗客減少が続くJRの路線維持にもつながる」と評価している。

JR北海道では今月も夕張線を廃止した。本当は半数以上の路線を廃止したいのだとか。
民営化して32年、「国土の均衡ある発展」という金科玉条のもと、赤字路線もなんのそので経営した国鉄だったが、民営化ではそうはいかないので、これから益々赤字路線が廃止され、結局、住民が泣きをみるしかないのだろうなぁ。
JR四国も全路線が赤字だという。どうなるんだろうねぇ。

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