2019年4月15日月曜日

改元で詐欺増加

15人の日本人がタイの高級住宅地で、オレオレ詐欺の拠点を構えて活動していたところ、付近の住民が不審に思い警察に連絡して逮捕されたという。
タイの捜査当局は3月29日、中部パタヤ郊外で日本人15人を不法就労の疑いで逮捕した。タイ政府関係者によると、日本に電話をかけて金をだまし取る特殊詐欺のグループとみられる。タイで日本を狙った特殊詐欺グループの拠点が見つかるのは初めてという。


こんな詐欺グループに驚いてはいけない。
詐欺グループの男ら14人を逮捕 犯罪拠点はキャンピングカー 2月2日午前1時過ぎ、警視庁中央警察署に容疑者の男らが次々と連行されてきた。その数なんと14人。警視庁捜査二課が詐欺未遂の疑いで逮捕したのだ。
男らは横浜市の90代男性に息子を装って電話し、その後120万円をだまし取ろうとした疑いがもたれている。


逮捕された男らの多くは詐欺のターゲットに嘘の電話を掛ける「かけ子」とみられているが、今回、その犯行の拠点となった“ある場所”に注目が集まった。何とそれはキャンピングカーだった。
アポ電詐欺という新手も明らかになった。


そしてまた、新元号が「令和」に決まり、5月1日の新天皇の即位に向けて祝賀ムードが高まる中、改元に便乗した特殊詐欺が横行している。改元によってキャッシュカードを変更する必要があるとだましてカードを詐取する手口が全国的に相次ぎ、多額の預金が引き出される被害も出ている。


特殊詐欺の手口は年を追うごとに巧妙化しており、犯行グループにとっては改元さえも詐欺の手段と映るのだろう。大多数の国民の祝意につけ込む卑劣な犯行というほかはないが、祝賀ムードの陰で詐欺グループが暗躍していることを、あらためて肝に銘じておかなければならない。

改元に便乗した手口は特殊詐欺だけに限らない。皇室に関するアルバムなどを売りつける悪質商法が全国で確認されており、石川県内でも皇室の絵画を売りつけられたなど、昨年4月から今年2月に4件の相談が県消費生活支援センターに寄せられている。

富山県内では、改元を口実にしてキャッシュカードをだまし取ろうとする電話があったことが確認されている。金融庁の職員を名乗り、カードの更新手続きが必要になったため郵送してほしいとの内容で、幸い未遂で済んだものの、県警は今後、同様の手口が増える恐れがあるとして警戒を呼び掛けている。

改元に絡んだ特殊詐欺や悪質商法で狙われやすいのは高齢者である。改元や皇室を持ち出されると警戒心が緩みやすいだけに、県警など関係機関は高齢者に向けた注意喚起を強めてもらいたい。

わが家にもこの手の電話があった。女房が電話に出たのだが、孫にそっくりな声で「おばあちゃん、おれや、今日うちにいる?」というので、普段、孫は女房を呼ぶとき「おばあちゃん」とは言わず他の呼び方をしていたので、「あんた誰?電話が違うところにかけたのじゃないの」と云ったら、即、「プツン」と切れたという。

町内のサロンに集まっている高齢者に尋ねると、「ウチにもかかった」と5,6人が手をあげた。それも同じ日のようである。どうも地域の電話帳で片っ端からかけていると思われるのだ。
詐欺に気付いて騙されたふりをして、警察に届ける手も考えなければ・・・と思うのだが。


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