2021年6月8日火曜日

福正寺の天井画

今朝の新聞に福正寺の天井画が完成したという記事があった。福正寺は能登町合鹿という山間の小さな集落の一角にある。その本堂で、地元に咲く花々を描いた190枚の天井画が完成したという。プロの画家をはじめ、4歳〜90代の門徒や参拝者ら計170人がそれぞれ描き、創建500年余りの古刹を華やかに彩る。飯山浩純(こうじゅん)住職は「新型コロナウイルスの苦境の中、心一つに多くのご縁で仕上がった。さらに五百年後まで残り、令和の風景を伝える文化財になってほしい」と願っている。

190枚の天井画
こんな記事に接して、昔々の思い出が蘇った。母の実家である宇出津から徒歩で山を越えこの福正寺に行ったのである。時は昭和22年の春、当年4才、稚児行列が福正寺で行なわれるということで、それに参列させられた。寺に到着すると顔にベタベタ白い化粧を施された。それがいやで泣き叫んだ記憶が残っている。煌びやかな法衣をまとった住職を先頭に本堂まで歩いた。参加者がかなり多かったように記憶する。先頭の住職が小判形をしたものを撒いたのだが、それを1枚も拾えなかった悔しい思い出もある。

最近の稚児行列
もう74年も前の出来事なのだが、よほど化粧がいやだったのか、頭の片隅にしっかり刻み込まれている。だが、最近の写真を見ると、化粧した稚児はいないんだなぁ。

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