2021年6月26日土曜日

こころ旅で鳥海山の感動新た

今から遡ること22年前(平成11年)、盛岡で技術講習会があったのだが、その受講のために前日に金沢を出発した。盛岡に行く場合、北陸線、ほくほく線、上越新幹線、東北新幹線と乗り継げば最短時間である。しかし、出張は前泊OKだったので、新潟以北は未知の世界だったので、日本海を北上し秋田で1泊することにした。翌日、秋田新幹線で盛岡に行き、10時までに市内の講習会場に行くことにした。

火野正平のこころ旅は今週秋田県だった。火曜日には鳥海山が写し出された。そして、この番組で初めて鳥海山を目にした時の感動が蘇った。日本海を北上して酒田を過ぎたあたりで鳥海山の雄大な山容が見えてきて、山頂から緩やかな勾配で裾野が広がる風景は雄大だった。

酒田駅付近から見える鳥海山々容(グーグルアース3Dによる)
一般的に県境は山頂から尾根に沿って設定されているが、鳥海山はどういうわけか山形県内となっている。まさか争奪戦があったわけではなかろうが不思議ではある。
位置図

鳥海山は標高2,236m、東北で2番目の高さを誇り、また山頂から日本海の海抜0mまでの距離が約16kmと近い事が特徴である。約60万年前に活動を始め、たくさんの溶岩の層が積み重なってできている。大陸からの季節風は、日本海対馬海流の水蒸気をたくさん吸い上げ、鳥海山に吹き付け、大量の雪を降らせる。雨水や雪は溶岩の層に染み込み、山麓や海岸等に湧き水となって人々の暮らしに恵みを与えているという。

最上川の河口付近に位置する酒田は北前船寄港地としても繁盛した。あの、「おしん」も酒田の店屋で奉公した。だが、一度も足を踏み入れたことがない。通過しただけに過ぎないが酒田と鳥海山は忘れられない場所なのだ。

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