2021年3月19日金曜日

名鉄エムザの身売りと都ホテル跡地

ムサシといえば名鉄エムザ。そのエムザが身の丈に似合わない企業に身売りしたという。コロナ禍で客足減少も影響していると思うが、そんなに経営が圧迫されているとは想像外だった。

圧倒的存在感がある名鉄エムザ

立地する武蔵地区は香林坊や片町と並び、金沢市中心部を代表する繁華街である。JR金沢駅にも近く、高い集客力を誇ったが、郊外の大型商業施設との競争激化で収益が低迷していたという。新型コロナウイルス感染拡大に伴う観光需要の減少が追い打ちをかけ、20年3月期の売上高は百貨店が117億円、ホテルが8億円と、いずれもピーク時の91年からほぼ半減。最終損益は各17億円、8千2百万円と、ともに赤字を計上した。

地下食品街
オーナーが変わっても当面の間は現在のまま営業するという。それにしても4年前に近鉄が都ホテルの営業停止、それに建物の撤去までしたのである。北鉄は名鉄資本が100%だというので資本の総引き上げではないが、近鉄に続いて名鉄も金沢から消え去るのは淋しい限りである。

かつての都ホテルの勇姿
そして現状は・・・・
4年経過だがどうするか白紙なんだとか
祗園精舎の鐘の声、 諸行無常の響きあり。 娑羅双樹の花の色、 盛者必衰の理をあらはす。 おごれる人も久しからず、 ただ春の夜の夢のごとし。 たけき者もついにはほろびぬ、 ひとえに風の前の塵に同じ。

いつまでも嘆いていても始まらないが、この1等地は一企業のものではない。金沢市民が黙って指を咥えて見ているだけが悔しくてたまらない。

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