2020年4月29日水曜日

立案書の押印はどうなっているのだろう


つい最近だが、テレワークを導入する企業が増えている。3密を減らすために在宅勤務が推奨されている。だが、在宅勤務では処理できない業務があって出社している社員がかなりいるという。
どんな業務かというと、ハンコを押すために出社するのである。

捺印が必要だからわざわざ紙に印刷しているため、手間とコストがかかっている。
会社で使う書類のほとんどはWordやExcelを使ってパソコン上で作成されている。
しかし、日本のビジネスシーンでは、これらの書類を印刷してから捺印するのはまだまだ当たり前の光景である。 

例えば一回だけの作業であれば、それほど大した手間ではないかもしれないが、しかし多くの企業では、連日さまざまな稟議や決裁承認が行われている。
毎日何度もこの作業をするとなると、多くの手間と時間が取られるのだ。

また、電子データを紙に印刷するには費用もかかる。紙代やインク代はもちろん、複合機を稼働させるための電気代や、決裁者が遠方にいる場合などには書類の郵送費も馬鹿にならない。分かっているけど従来からの慣習であまり気にしないのだろう。


自分が現職だった時代、立案書の決済は四十数カ所の押印が必用であった。
押印する鏡は次のようだった。

                           立案担当係長  担当者 
局長   事務次長   総務課長  総務課長補佐  文書係長  
     用地次長   契約課長  契約課長補佐  審査係長  担当係     
                          設計協議係長 担当係
            経理課長  経理課長補佐  会計係長  担当係    
                          出納係長  担当係
            用地課長  用地課長補佐  用地係長   

     技術次長   技術課長  技術課長補佐  計画係長  担当係  
            調査課長  課長補佐    調査係長
            建築課長  建築課長補佐  建築係長   
            機電室長  機械室長補佐  機械室長
                          電気係長

            技術管理室長   補佐   積算係長

ざっとこれだけのハンコが押されて決済された。
しかしデジタル化著しいこの時代ではあるが、設計図書はアナログだろうし、今でも立案書の決済はハンコなんだろうなぁ。


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