2020年4月19日日曜日

墨絵の世界の現実とギャップ

平成18年だからもう14年前になるが、高校の同級生3組の夫婦6人が中国・桂林から漓江下りをして墨絵の世界を存分堪能した。かのクリントン元アメリカ大統領も漓江下りを楽しんだという。この一帯は石灰岩なので長久の年月を重ねて、墨絵の世界を作り上げた。漓江下りを終えて我々は小型バスに乗り、ある村を目指した。目的はやはり墨絵の世界を橋の上から眺めるためだった。

バスを降り村の通りを歩いた。道は無舗装のためぬかるみだらけで歩行が困難だった。
村の家々は年寄りしかいないようだった。昭和40年代の日本の出稼ぎ村を思わせる風景なのだ。
家の中には老人が数人集まっていてテレビを見ていた
向こうに水を汲んで担いでいる姿が見える
橋の上から下流側を見た風景 正に墨絵だ
上流側の景色も抜群 観光客はこの6人だけだった
石灰岩台地には秋吉台にもあるが「鍾乳洞」が漓江の直ぐ近くにもあった。これがとんでもない大スケールなのに驚いた。地下にトロッコ電車が走り、ボートに乗り換えて洞窟巡りもできた。
秋芳洞の3,4倍くらいのスケール
一般的に海外の観光地は村の家並みを通ることはない。中国の目覚ましい経済発展の姿ばかりが目に入るが、こうした農村部の実態を知ることができ、中国は隅々まで住みよい国にするのにはまだまだ時間がかかると思った。

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