2020年12月6日日曜日

見附島にデジタル掛け軸

珠洲市の南部、鵜飼海岸の南東200 - 300mに位置する見附島。当地方に広く分布している新第三期珪藻土岩からなる白亜の島で、周囲400m、面積1,147m2、標高は28メートルである。

この島の崖の上に森があるが、その一角に神社があるという。で、この島の所有者は神社なのだとか。見附島という島名は、空海(弘法大師)が佐渡島から当地方に渡った際、最初に見付けた島であることに由来すると伝わる。また、島の形が軍艦に似ていることから、軍艦島とも呼ばれる。そういえば日本海海戦で活躍した戦艦三笠ににている。

動画より

 去る今月1日夜、「軍艦島」で高さ二十八メートルの島全体に、デジタルアーチスト長谷川章氏が描きデジタル化した無数の絵がランダムに投影された動画を見た。You Tubeに二時間にわたりさまざまな模様と色彩の光でライトアップした。同時に、宝生流能楽師の辰巳満次郎さんも共演し、海岸は幻想的な雰囲気に包まれた。


見附島のデジタル掛け軸を背景に能舞

辰巳さんは冒頭の約十五分間、デジタル掛け軸を背景に、笛師の演奏に合わせて優雅な能舞を披露した。動画を見た人の感想だが、デジタル掛軸も素晴らしかったが、何より波との競演(共演ではなく)が印象的でした、規則的に韻をふむ波音、暗闇で白く砕ける波濤は二つとして同じものがない、波と対峙した一期一会を感じた・・・と。

この島の近くで1年弱ほど過ごした身、なんだか懐かしい。

東京や大阪では能登出身者が銭湯を経営している人が多いという。ネットで軍艦島の記事を見ていたらこんな写真があった。

見附島のペンキ絵。粋なオーナーだねぇ。
この絵の水平線上には白い雲が描かれているが、立山連峰だったらなお良いのだが・・・


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