2020年12月15日火曜日

誰も納得しない言い訳:「素振りなどの運動のため」

もう数日前になるが、信じられない出来事が起こった。七尾市議、それも10期77才のベテラン議員が金属バットを持って議会に乗り込み、公衆に不安を覚えさせたとして、警察に現行犯逮捕されたという。県の迷惑行為等防止条例違反の疑いで現行犯逮捕されたのは、七尾市市議会の杉本忠一議員である。77才といえば自分と同年齢、甘いも酸っぱいも十分知り尽くした年代である。それなのになぜ?

 
七尾市議会の杉木勉議長は「キャップを深くかぶって黒いマスクでマフラーをつけていた。全く誰かわからなかった」と証言。杉本容疑者は議会事務局に金属バットを持って現れたのち、警察官の任意同行を拒否して現行犯逮捕された。調べに対し、杉本容疑者は「素振りなどの運動をするためだった」と供述している。

これまでも議会中にヤジを連発、議長にこれを咎められたことを根に持ち、以前もバットを持って威嚇したことがあったという。住民は全幅の信頼を寄せて10回も投票したのだろうけど、10期も当選すると「怖い者なし」という心理になったのだろう。多選の弊害はここにあるという見本である。

次も七尾市の話題

気多大社の鵜祭りで大役を担う「鵜」は、七尾市の海岸で捕獲して駕籠にいれて気多大社まで運ぶのだが、去年に続いて今年も「鵜様」の捕獲が出来なかったという。平安時代から捕獲は代々、小西家が担っており、2015年からは開始日を1日前倒しして8日に定めているが、昨年は捕まえられなかった。小西さんは「今年こそはという気持ちで頑張りたい」と意気込んだが空振りとなった。

この駕籠で気多大社まで2日かかりで運搬する手はずだったが・・・

平安時代から続く「鵜様道中」

鵜は七尾市鵜浦町で捕まえられ、3人の「鵜捕部」によって運ばれる予定だった。毎年12月に羽咋市の気多大社で営まれる「気多の鵜祭」国の重要無形民俗文化財に指定されており、平安時代の頃から続いている。神の化身である「鵜様」を七尾市から気多大社に運ぶ鵜様道中、鵜捕部が鵜籠を背負って、中能登町の旧道を通って羽咋市に向かう習わしが延々と続いている。

鵜の飛び方で来年を占う行事であるが、鵜が捕獲できない理由は地球環境の異変にあるという。来年は捕獲できますようにと祈ろう!

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